西村康稔前大臣が地元で潔白アピールも有権者はボロクソ「姑息すぎる」「厚顔無恥が怖い」

 自民党・安倍派の実力者を指す「5人衆」の1人で、前事務総長の西村康稔前経済産業相が1月23日、地元である兵庫県明石市の明石駅前で「裏金は一切ありません」などと書かれたビラ配りに精を出した。

 西村氏は2023年12月、安倍派の派閥パーティーで政治資金の還流を受けていた疑惑が浮上したことを受け、経済産業相を辞任。〝裏金疑惑〟については、12月16日のXで「しかるべき時がくれば、しっかりと説明責任を果たしたいと思います」とポストしたが、《国民への説明に、しかるべき時なんてありませんよ。全て、nowです》などと説明がないことに痛烈な非難が集中していた。

 西村氏など安倍派の幹部7人は政治資金規正法違反容疑で告発されていたが、結局、不起訴に。これを受け、西村氏は19日の記者会見で派閥から5年間で100万円のキックバック(還付)を受けたが、「私自身は還付金について把握していなかった」とし、キックバック分は自らの政治資金パーティーの収入の一部として計上していたと説明した。

 1月23日、明石駅までのビラ配りでは「政治資金として使っていたので、裏金や個人の私的な事に使うことは一切ない。私自身が十分に目が行き届かなかったことは深く反省しています」と話し、「お騒がせしました」などと市民に謝罪していたというが、あまねく有権者の理解は得られたのであろうか。

「ボロクソです。ネット上には《誰も信じないわ》《西村さんの厚顔無恥ぶりがこわいです》《疑惑が明らかになってからまったく説明を拒否していたのに、起訴されないと分かったら無実を訴えるという姑息さ》などと散々。《そのビラ代も税金か》と突っ込まれ放題でした。裏金疑惑が出た時点で、速やかに記者会見を開き、何らかの証拠を公開するなどして潔白を主張するのが筋でしょう」(週刊誌記者)

 ビラでどこまで地元の信頼を回復できたかは疑問だ。

(石田英明)

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