お米の高騰で再注目!自宅で作れる「バケツ稲作」のススメ

 今やスーパーでも5キロ4000円台と1年で倍の価格に高騰したお米。備蓄米はすでに店頭に並び始めているが相場は上昇を続けており、この状況は当分続きそうだ。

 そんな中、にわかに注目を集めているのが家庭でも気軽にできるお米の栽培。土を入れたバケツを田んぼに見立てて行うことから「バケツ稲作」などと呼ばれている。

 実は、以前から一部の小学校では食育の一環として行われ、JAグループでは「バケツ稲づくりマニュアル」なるものを用意。公式サイトからダウンロードでき、子供向けに書かれていることから大変分かりやすい内容になっている。

 さらに、JAグループではマニュアルのほか、種もみと肥料がセットになった栽培セットを無償で配布(※送料は要負担)。こちらもサイト上から、または最寄りのJA窓口でも申し込むことができる。ネット上の通販サイトやフリマサイトでは、この栽培キットが多数転売されているが、タダで手に入るなら正規のルートで手に入れたほうがお得だ。

「ただし、お米の自宅栽培も基本的な工程は同じ。まず水に浸した容器内で種もみを発芽させ、他にも苗の移し替え、いったん水を抜いて新たに水を入れる中干しなど手間はかかるし、水温管理や害虫対策も必要。野菜に比べると、難易度は高めです」(フードジャーナリスト)

 しかも、お茶碗1杯分のご飯に必要な栽培量はバケツ3つ分。そのため、家族全員の1食分を賄おうとすれば、それなりの数が要る。

「最初は勝手が分からず、途中で腐らせるなどちゃんと育たない場合も多いですね。そのため、いきなり種もみを大量に購入してベランダや庭一面に育てるような真似は避けたほうがいい。まずは栽培キットでお試し的に作り、ちゃんと収穫できてからチャレンジするべきです」(同)

 作業量に見合った収穫量とは言えなさそうだが、我が子への食育や趣味を兼ねて楽しみながら行うならいいのかも。

※写真は、JAグループの「バケツ稲づくりマニュアル」

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