「あなたの子供が犯罪を…」警察を騙る詐欺メールに警視庁が警鐘「手口と対策」とは

「あなたの子供が犯罪を犯しました」という警視庁を名乗る詐欺メールが拡散し、警視庁が注意を呼びかけている。

 注意喚起されているのは、警視庁や警察庁を語る詐欺メールで、「私たちは警視庁です。あなたの子供が犯罪を犯しました。賠償金100万円至急下記口座にお振込下さい」などと記されており、指定された金融機関の口座に金を振り込むよう促している。

 そもそも警察が賠償金を振り込めというのはあり得ない話だが、中には頭が真っ白になって、命じられるまま金を振り込んでしまう人が出てくる可能性もあるため注意が必要だ。

「詐欺メールには振込先として“合同会社”の名前が記されていますが、法人情報を見るとかなりの頻度で商号や所在地が変更されており、そもそも実体があるのかすら疑わしい。突然身に覚えのないメールが来た場合は焦らずに、無視することが一番です。電話番号が記載されている場合は、むやみに連絡してしまうと個人情報を抜かれて悪用されこともあるため、絶対に無視してください」(サイバー犯罪に詳しいライター)

 22日には警視庁生活安全部が公式Xを更新。「~詐欺メールにご注意ください!~」と題し「警視庁をかたり、賠償金名目で指定口座に現金を振り込ませる内容のメールを送りつける事案が多発しています。警視庁がメールを利用して現金を振り込ませることはありません。このような内容のメールを受信しても、現金を振り込むことはしないでください!」と呼びかけている。

 詐欺メールにはこの他にも、架空請求や広告宣伝、ビジネス詐欺など枚挙に暇がないが、文面の日本語がどことなく不自然であったり、「至急」「緊急」などと急かす表現が含まれていることも多いため、このようなメールが届いたら詐欺を疑った方がいいだろう。

(ケン高田)

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