森保ジャパンに続きアジアで2番目、世界でも3番目に26年W杯への出場を決めたサッカーイラン代表。日本代表との通算対戦成績はほぼ五分で、中東の雄らしい順当な結果となったが、来年6月に開催される本大会を欠場する可能性があるという。出場権は持っているのに、いったいどういうことなのか?
「米国は41カ国を対象に渡航制限を検討しており、このうちイランや北朝鮮などの10カ国は、もっとも厳しいビザ発給の全面停止となる見込みです」(国際ジャーナリスト)
W杯が国際大会で世界的スポーツイベントであることを考えれば、特例で発給される可能性が高そうな気もするが、イランは開催国の米国と敵国同士。しかも、米国のトップはあのトランプ大統領だ。
トランプ氏は2月にはトランスジェンダー女性がスポーツの女子競技出場を禁止する大統領令に署名しており、他国の選手にもビザ発給を認めないとしている。28年ロサンゼルス五輪で撤回・緩和されなければ、賛否を呼んだ24年パリ五輪ボクシング女子66キロ級金メダルのイマネ・ヘリフ選手(アルジェリア)のようなトランスジェンダー女性の出場は難しくなる。すでに出場の道は閉ざされたと報じるメディアもあるほどだ。
「仮にサッカーW杯を主催するFIFAがイラン代表にビザを発給するように要請しても、最終的に判断するのは米国政府です。ただ、次の大会はカナダ、メキシコとの3カ国共催になるため、グループステージのイラン戦を米国以外で開催という形で調整すれば出場は可能だと思いますが…」(同)
それでも北中米W杯からは出場枠が48カ国に増え、グループステージの1~2位に加え、3位の中から上位8カ国が決勝トーナメントに進める。つまり、勝ち上がっても米国内での試合となれば同様の問題に直面する。
「しかも、ベネズエラやキューバ、スーダン、リビアといった国々もビザ発給停止の対象になっており、かつW杯出場の可能性があります」(同)
W杯出場の“最後のカベ”となっているのはトランプ氏だったようだ。