価格はピンキリだが、高いものだと10万円を超えるカーナビ。そのため、スマートフォンをカーナビ代わりに使っているドライバーが増えている。実際、最近は無料の専用アプリも充実し、高性能なものが多く普通に運転する分にはそれで十分だからだ
だが、スマホカーナビの専用スタンドをどこに付けるかは注意が必要。場所によっては違反切符の対象になりかねないためだ。
道路運送車両の保安基準第21条には、《運転者の視野、物品積載装置等との隔壁の構造等に関し告示で定める基準に適合するものでなければならない》とある。いわゆる「前方視界基準」と呼ばれるもので、具体的には、 自動車の前方2 メートルの場所にある高さ1メートル、直径0.3 メートルの円柱を直接確認できる状況でなければいけない。仮に視界の一部が遮られてしまっている場合、道路交通法第70条違反で違反点数2点と罰金9000円が科せられる可能性があるという。
「つまり、スマホホルダーはもちろん、通常のカーナビもこれに触れない形で取り付ける必要があります。また、たまにフロントガラスの下の部分にぬいぐるみなどを並べている車を見かけますが、違反になる恐れがあるので注意が必要です」(自動車ジャーナリスト)
加えて気をつけなければならないのは、吸盤に貼り付ける形で固定させ、そこからアームが伸びたマホホルダー。取り付けてもいいのはガラス面のタテの長さの上から20%以内、または下から150ミリの範囲内に定められており、運転手のちょうどいい目線の位置に付けることは事実上難しい。さらに運転席横の三角窓は取り付け自体が全面的に禁止されている。スマホカーナビに限らず、ここに取り付けて動画などを見ながら走行するドライバーもいると聞くが、当然ながらアウトだ。
「取り付けるのはドリンクホルダーでもいいですが、特にこれからの季節はエアコンの吹き出し口がオススメ。カーナビのように長時間スマホを使用するとバッテリーが熱を持ちますが、エアコンの風で冷ましてくれるので一石二鳥です」(同)
自分にとって見やすい位置だったとしても法的に触れていないか、今一度しっかり確認してみよう。