ヘンリー王子「国外追放」の行方を握るポイントはイーロン・マスク氏の“過去”にあった

 かねてから「私はヘンリー王子を守ったりしない。もし彼がウソをついたのであれば、適切な対応を取らなければならないだろう」と発言し、ヘンリー王子に対し“国外追放”の可能性を示唆していたトランプ氏。同氏の次期大統領選での圧勝が噂された最中には、英メディアにより王子夫妻がポルトガル南部の大西洋を望むセレブ御用達の村に、約12億5000万円の豪邸を購入したことが報じられ、話題になっていた。

 トランプ氏の発言は、王子が出版した回顧録「スペア」の中で過去の薬物使用について告白したことに端を発するが、もし王子が国外追放となった場合、アメリカで新たなビジネスをスタートさせたメーガン妃にとっても死活問題。そんなこともあるのか、ここ最近は、どこを行くのも一緒だった夫妻に別々の行動が目立つようになったことで、収まりかけていた“離婚説”が再燃している。英王室に詳しいジャーナリストが解説する。

「夫妻は今年8月、2人仲良くコロンビアへ訪問したものの、10月5日にロサンゼルス小児病院で開催されたチャリティイベントにはメーガン妃だけが出席。王子は単独で3カ国を訪問する「インヴィクタス・ゲーム」(=負傷軍人などのための国際スポーツ大会)の世界ツアーに出発しています。同イベントは王子のライフワークでもあり、これまではメーガン妃も必ず帯同していた。そのため、メーガン妃が自分の仕事を優先したことで、再び不仲説が報じられることになったというわけです」

 その後もメーガン妃は単独でアフガニスタンの難民女性を支援するための感謝祭ディナーに出席。さらに一部報道によれば、妃には1話3000万円でドラマ出演の話もあったのだとか。

「英『デイリー・エクスプレス』によれば、その作品はかつてメーガン妃が女優時代に出演し、2011年~19年まで放送されたTVドラマ『スーツ』のスピンオフだったようですが、理由は不明ながらオファーは断ったようです」(同)

 そんな2人が約3カ月ぶりに揃って登場したのが、11月8日のこと。南米コロンビアで開催された「子どもに対する暴力根絶のための世界閣僚会議」にビデオ出演し、2人の子を持つ親として、子供を守ることの大切さを語った。

 アメリカからの追放問題に、ポルトガル南部の豪邸購入、そして昨今の自身の仕事を優先するとも思えるメーガン妃の変化など、その言動により何かと憶測が飛び交う夫妻だが、一部には、そんな夫妻の今後に影響を与えるのがイーロンマスク氏ではないかとの情報もある。

「マスク氏は次期トランプ政権で、新組織の政府効率化省のトップを担っていくわけですが、実はマスク氏自身、就労ビザではなく学生ビザで開業しているため、法律違反であるとも言えなくはない。そのためトランプ氏としては、マスク氏に目をつぶってヘンリー王子だけを国外退去させるわけにはいかないというのです。トランプ氏がそこまで考えているかどうかは不明ですが、言えることは、トランプ氏はディールで動く人物で、あくまで損得で動くということ。さらにトランプ氏のメーガン妃嫌いは有名な話ですが、逆に亡くなったエリザベス女王はじめ、故ダイアナ妃しかり、英王室をリスペクトしていると言われますからね。今後の行方が気になるところです」(同)

 王室を離脱しているとはいえ、ヘンリー王子は現国王の次男で、次期国王の弟。「大嫌い」を公言するメーガン妃は、その妻。さて、とりまく状況を天秤にかけつつ、トランプ氏はどう出るのだろうか。

(灯倫太郎)

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