ヘンリー王子夫妻の「右腕幹部」突如の離脱に囁かれる“無謀な外遊”への呆れ

 今年5月に王室を離脱後、初の外遊としてナイジェリアを訪問したヘンリー王子・メーガン妃夫妻。しかし、アテンドした人物が米国からの指名手配犯であることが発覚。さらに現地での「ロイヤルファミリー」のごとき振る舞いと場違いな装いとで、またもや大ひんしゅくを買ってしまったことは、すでに報道されている通りだ。

 2人は現在、外遊第二弾として15日からコロンビア訪問中だが、これまで夫妻の右腕として2人を補佐していたチーフ・オブ・スタッフ(COS)の男性が、コロンビア行き直前に職を辞していたことを14日付の英「デイリーメール」紙が報じ、波紋が広がっている。

「男性はCOSのジョシュ・ケトラーという人物で、今年5月、王子が立ち上げたチャリティイベント・インビクタスの発足10周年イベントに出席するため帰国した際にも同行。メディア対応に当たっていた人物です。同氏はナイジェリア訪問にも同行していますが、デイリーメールに証言した関係者によれば、同氏は『完璧なほど大変優秀な案内役』で、ナイジェリア訪問後には取材に対し、『今後は夫妻のこのような外遊を増やしていきたい』とコメントしていたのですが、まさか辞職していたとは…。辞職理由について、英マスコミの間ではさまざまな憶測が飛び交っているんです」(英王室ウォッチャー)

 その憶測の一つが、今回のコロンビア訪問を巡る、あるキナ臭い噂だというのだ。

 というのも、治安の悪さで有名なコロンビアでは、現在も殺人や誘拐事件などが後を絶たず、さらに国内では政府の幹部による汚職や収賄が蔓延。国際的にも大きな問題になってきた。しかし22年には現在のグスタボ・ペトロ大統領が就任。初の左派政権誕生とあって、国民の間には不正撲滅や治安改善に対する大いなる期待が高まったのだが、

「いざ蓋を開けてみると、改善するどころか汚職や収賄がさらにはびこるようになり、麻薬カルテルや武装組織による治安悪化がさらに進んでしまった。そうなれば当然、国民の批判は無能な政府に集中するわけですが、そんな状況に拍車をかけたのが、昨年7月に勃発したペトロ大統領の息子によるマネーロンダリング及び、不正蓄財容疑での逮捕という大スキャンダルだった。しかし政府としては少しでも政権への批判をかわし、スキャンダルから国民の目からそらしたい。それが、今回のヘンリー王子夫妻への訪問依頼に繋がったのではないかとの見方があるんです」(同)

 むろん、こうしたネガティブな話は広まるのも早く、当然、夫妻のCOSであるケトラー氏の耳にも入ったことは間違いない。結果、三者の間で何らかの話し合いがもたれたことは想像に難くないが、最終的にはそれが決別の引き金になったのでは、と噂されているのだ。

「夫妻は週末にはユネスコの無形文化遺産に登録されているサン・バシリオ・デ・パレンケを訪問する予定で、その後、サンティアゴ・デ・カリで開催される音楽祭『ペトロニオ・アルバレス・フェスティバル』なども鑑賞するとされています。民衆が集まりやすい場所では、ただでさえテロの危険が高まる。そんな場所に誘われるままに出かけていくリスクを、夫妻はいったいどう捉えているのか。実は、王子と妃のスタッフの離職率が高いことは有名な話で、英メディアによれば、18年に2人が結婚してから職を離れたスタッフは少なくとも18人。うち9人以上は夫妻が王室離脱後、カリフォルニアに移住してから辞めているといわれますからね。その中にまたケトラー氏が新たに加わったということになります」(同)

 政治的利用が懸念される中、危険な場所に平然と出かけ、ロイヤルファミリーのごとくふるまう夫妻。優秀なスタッフが次々と辞めていくこの現状をどう受け止めているのだろうか。

(灯倫太郎)

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