ファミリーレストランの「サイゼリヤ」は8月7日、着用したまま食事ができるマスク「しゃべれるくん」を開発したと記者会見で発表。ネット上では《ナイスアイデア!》など好意的な意見が数多く寄せられている。
「しゃべれるくん」はその名の通り、着用したまま会話したり食事ができる、紙ナプキンでできた簡易マスク。使い方はいたって簡単で、しゃべれるくんの上に自分のマスクをかぶせ、織り込むように畳めば完成。紙ナプキンなので汚れたらすぐに取り替えることもできる。なお、店舗への導入は8月下旬ごろを予定しているという。
「ファミレスは多くの客が家族連れなど複数人で来店し、ボックス席で向かい合って食事をすることから、新型コロナウイルスの影響をもろに受けた格好で客数が大幅に減少。『ジョイフル』は収益改善が見込めない直営の約200店を閉店することを発表し、『ロイヤルホスト』を運営するロイヤルホールディングスもグループ店約70店を閉店させることを明らかにするなど、厳しい状況が続いています。そんな中で発表された『しゃべれるくん』ですが、マスクから紙ナプキンが垂れ下がった見た目は少し滑稽にも思えますが、SNSなどではなかなか評判が良いようです。工作気分で子供と楽しく作ることもできて、飛沫感染を防ぐ効果もある。他のファミレスでも似たような食事用マスクを導入するところが出てくるかもしれません」(経済ジャーナリスト)
ファミリーレストランに再び家族客の笑い声が戻ってくるか。導入が待ち遠しい。
(小林洋三)