物価高騰の中でも「値上げしない宣言」で、客から圧倒的な支持を得ている飲食チェーン「サイゼリヤ」。いつどこで食べても財布に優しいのは嬉しい限りだが、一方で、「メニューが代わり映えしない」という意見も少なくないようだ。
確かに、2023年ごろには130～140ほどあったメニューも、価格維持を理由に、現在は100品ほどに減少しており、利用客によっては少々、寂しさを感じるのかもしれない。
そんなサイゼリヤが2月13日、グランドメニューの改定を実施し、ファンを歓喜させている。新しく加わったのは、「タラコとポップコーンシュリンプのドリア」400円（税込み、以下同）と、「ポップコーンシュリンプとタラコのクリームグラタン（全粒粉）」430円だ。
実際に「ドリア」のほうを食べてみると、タラコのほどよい塩気と熱々のチーズの組み合わせがクセになる味。サイゼといえば「ミラノ風ドリア」が人気だが、毎回食べていると飽きもくるため、新商品が加わったのは朗報と言えるだろう。
また、今回の改定では、地味ながらファンを喜ばせた変化もあった。それは、新しいメニューに記載されたこんな一文だ。
「ご来店のお客様すべて ランチスープをご利用いただけます ※スープはおかわり自由です」
これまでのランチスープは、ランチメニューを注文しないと飲むことができなかったが、平日ランチ限定とはいえ、「誰でも飲み放題」になったのだ。また、突然の販売終了で、多くのファンを失望させた「ペンネアラビアータ」が復活しているのも見逃せないポイントだ。
低価格を実現させ、サービスを充実させることで、サイゼリヤはファンの心を掴んでいると言えそうだ。
（ケン高田）
