元白鵬が退職届提出で八角理事長の“顔に泥”大の里の横綱昇進ウラで幕開けする一大バトル

 大相撲の宮城野親方(元横綱・白鵬)が、日本相撲協会に退職届を提出したことが明らかになった。協会側は現在、退職届を「一時預かり」としている状態だ。

 5月30日には、明治神宮で新横綱・大の里による「横綱推挙式」と「奉納土俵入り」が行われた。相撲協会関係者はこう語る。

「横綱誕生は、協会にとって最大の慶事です。しかも、大の里は8年ぶりの和製横綱。この晴れの舞台に合わせて、宮城野親方の退職問題が重なるとは…。八角理事長(元横綱・北勝海)にとっては顔に泥を塗られた格好です」

 本来であれば、29日に開かれた定例理事会では、2023年4月以降、弟子の暴力問題により閉鎖されている宮城野部屋の処遇問題、さらに定年を迎える伊勢ケ濱親方(元横綱・旭富士)の後継問題などが議題に上がる予定だった。しかし、これらはあっさりと見送られた。

「協会執行部は、新横綱・大の里の昇進という慶事を優先させた格好です。宮城野親方の退職問題は、6月2日に予定されている臨時理事会で協議される見通しです」(相撲記者)

 一方、宮城野親方は自身のタニマチ(後援者)たちには「何がなんでも辞めます」と、すでに退職の意志を伝えているという。

 大の里の誕生という明るい話題の裏で、協会内部では新たな火種がくすぶっている。今後、「宮城野 VS 八角」という一大バトルの幕が開く可能性もある。

(小田龍司)

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