健康効果が高いとされるオリーブオイル。豊富に含まれる脂肪酸のオレイン酸は悪玉コレステロールを減らすほか、消化吸収を助ける働きがある。苦味はポリフェノールによるもので、これは免疫力を高めたり、細胞の酸化を防いだりする作用があるといわれている。
健康維持のためにも積極的に利用したいが、どれを選べばいいのか。オリーブオイルは大きく「バージン」と「ピュア」の2つに分かれる。バージンオリーブオイルは、オリーブの果実を搾ってろ過した一番搾りのオイル。その中でも酸度が0.8％以下で、特に良質なものがエキストラバージンオリーブオイルだ。一方、ピュアオリーブオイルは精製したオリーブオイルに、バージンオリーブオイルをブレンドしたもの。生搾りのバージンは生食に向き、ピュアは加熱調理に向くといわれている。好みや用途で選べばよいが、スーパーなどで実際によく目にするのはエキストラバージンオリーブオイルではないだろうか。
しかし、エキストラバージンオリーブオイルは希少性が高いにもかかわらず、日本では種類や数が多いような気もする。エキストラバージンオリーブオイルの“偽物”も出回っているという報道を目にすることもあり、どれが本物なのか、よくわからない。
「絶対ではありませんが、遮光性のボトルに入ったものを選ぶことです。オリーブオイルは光に弱く、誠実な生産者であれば、濃い色の瓶にボトリングしているはずです。1000円以下のあまりにも安い価格の商品も気をつけたほうがいいでしょう。HP上で産地や現地の写真を掲載していることもポイントです」（フードライター）
条件に合致したものは高額なような気がするが、手頃な価格で該当するものがあった。
「イタリアンレストランチェーン・サイゼリヤのエキストラバージンオリーブオイルです。濃い色のガラス瓶に入っており、HP上にはイタリアのナポリが原産地であることが明記されています。イタリアで最高レベルの評価を得ている老舗メーカーが作るもので、サイゼリヤのスタッフはオリーブの収穫期に現地を訪れ、収穫状況などを確認しているようです。メーカーと長年の信頼関係から1本1200円（税込）という価格を実現し、店舗で購入できます。店内では無料で使うことができ、利用者からも好評です」（前出・フードライター）
エキストラバージンオリーブオイルを購入するなら、サイゼリヤがおすすめだ。
（石田英明）
