「最後の1つが見つからない…」サイゼリヤ「間違い探し」の親子代々で引き継がれる魅力

 物価高の中にあって、いまだにリーズナブルな価格で料理を提供してくれる庶民の味方「サイゼリヤ」。イタリアンの美味しさもさることながら、訪れる度に卓上に置かれている「間違い探し」を楽しんでいる人も多いのではないだろうか。

 間違い探しは毎年3~4回更新されているが、毎回、あまりの難しさに「さすがに今回は常軌を逸している」「これは無理」の声がネット上で相次いでいる。

「実際、サイゼリヤの間違い探しは途中までは簡単に見つけることが出来るのですが、最後の数個がどうしても見つからず、あまりの悔しさから泣き出す子どもを目撃することもしばしば(笑)。それではと大人が参戦するわけですが、結局は『残り1個が見つからない』と首を傾げたまま諦める場面も見かけますね」(フードライター)

 この間違い探しは2005年に始まったものだが、一時は存続の危機があった。料理が運ばれるまでの間、家族で楽しむパターンが多いなか「料理を食べ終わっても間違いが見つからない!」というクレームが相次ぎ、07年12月に一時休止。その後、発案者の堀埜一成氏が社長に就任(22年に退任)したことを機に12年12月版から再開している。

 フードライターが語る。

「昨年にもメニュー変更により一時的に休止になったのですが、その際は『いつの間にかなくなってる!』とショックを受けた声がSNS上に溢れたほど。18年には過去の間違い探しをまとめた『サイゼリヤのまちがいさがし』(新星出版社)も出版され、子供が親に“脳トレ”としてプレゼントするケースもあるようです」

 すでに親子代々で受け継がれるようになったサイゼリヤの間違い探し。これからも骨のある超難問を提供してほしいものだ。

(ケン高田)

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