富士山は“グルメ天国”!登山者を虜にする名物メニュー大調査

 山梨県側は7月1日、静岡県側も10日に山開きとなった富士山。ニュースでは全ルート1人4000円で統一された新たな入山料、登山ゲート前の服装・装備のチェックによる入山拒否などの話題ばかりだが、登山者の多い富士山は山小屋の数が多いことでも有名。麓の飲食店のように手の込んだメニューは少ないが、それでも味自慢の絶品グルメは存在する。

 例えば、定番のカレーだとご飯の盛り方などを工夫して富士山の形に見立てた「頂上富士館」の「富士山カレー」、5合目の「富士山みはらし」の「噴火カレー」などが有名。カレー自体は食事を提供する山小屋ならどこでも食べることができ、自家製ではなくレトルトのところあるが、それを含めてもいちばんハズレのないメニューだと言えそうだ。

「あと、7合目の『山口山荘』の『富士宮焼きそば』も多くの登山客が注文する人気メニューのひとつ。麓の富士宮市のご当地グルメですが、富士山で食べられるところは少ないんです」(飲食業界誌記者)

 また、手軽に食べられるパン系だと5号目の「あまの屋」の「富士山めろんぱん」も同店の看板メニュー。それと7合目と8合目にそれぞれある「トモエ館」ではクリームパン(7合目)とアンパン(8合目)を販売。どちらも富士山の焼き印があることから「富士山パン」と呼ばれている。

「ちょっと変わったメニューだと、吉田ルート6合目にある『星観荘』では、15名以上の団体&夕食付プランの宿泊予約した場合との条件は付きますが、夕食をバーベキューにすることも可能。富士山の山小屋でバーベキューを食べられるのはここだけです」(同)

 さらに山小屋といえばメニュー数が少ないところが多いが、9合目の「万年雪山荘」は山小屋随一の豊富なメニューで食事に立ち寄る登山客も多い。他にも山小屋によってはベジタリアンメニューを用意しているところもあり、外国人客からも好評だ。

 富士山だとカップ麺も平地で食べるよりも美味しく感じるが、やはりせっかく登ったからには手作りメニューも食べたいもの。ぜひ登る際には富士山グルメの数々を楽しみのひとつにしてみてはいかが。

※写真は、富士山めろんぱん

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