7月20日投開票の参院選で14議席を獲得した参政党。この大躍進を受けて、民放各局の情報番組が参政党を大きく取り上げる中、21日放送のテレビ朝日系「報道ステーション」の放送内容が物議を醸している。
番組は「参政党“躍進”背景に組織力」と題して特集VTRをオンエア。選挙期間中、大勢の群衆の前で候補者が「日本人主体の日本人ファーストの国家を作っていく」「日本なんだから日本人を大切にしていきましょう」と主張。演説カーの前には「みんなファースト」「参政党不要」といったプラカードを掲げて抗議する人の姿も見られた。
続けて番組が紹介したのは、街頭インタビューに答えた参政党支持者の70代女性のこんな声だった。
「日本人ファーストですよ。どの国だって自国ファーストですよ。誰でもそうじゃないですか。人間は自分を愛さないと他人も愛せないんです」
インタビュアーが「差別的だと批判する人も多い」と尋ねると、その女性は「反対する人は日本人ですか? 日本人じゃないと思いますよ」と反論した。これにSNSでは《参政党マダムちょっと怖い》《マジで怖い》《アンチは非国民ですか?》などと驚きの声があがる一方で、《偏向報道がすぎる》《劇団員じゃないのか》などと番組構成に疑問を投げかける声も…。
「VTRでは70代の支持者に続いて2人の20代男性が参政党を支持する理由を語っていました。1人は“外国人規制”について『うちの近所でひき逃げ事故とか起こってるとなると黙っていられない』と語り、与党から参政党支持に回ったという後の1人は『手取りが少なくなって…』と生活苦を訴えていました。2人ともに顔出しでインタビューに答えていたのですが、テロップにはともに『求職中』とあり、『なんで無職ばかり出すの?』『わざわざ無職狙いか』『人選が露骨すぎる』『悪意しか感じない』などと批判が殺到していました。その後、40代の会社員や60代の自営業の男性が登場。うまくバランスをとっているように見えましたが、70代女性の『日本人ですか?』という言葉があまりに強烈で、SNS上でも大きな爪痕を残すこととなりました」(メディア誌ライター)
参政党が国政にどんな影響を及ぼすのか。見守っていきたい。