自民敗北の理由を「現金給付」と分析、杉村太蔵の“変節”に視聴者失笑

 7月20日投開票の参議院選挙で13議席減らす大惨敗となった自民党。公明党もわずか8議席にとどまり、自公与党で過半数割れとなった。翌21日放送の情報番組「サン!シャイン」(フジテレビ系)は自民敗北の理由を解説したのだが、元衆院議員でタレントの杉村太蔵の分析に失笑のコメントが寄せられている。

 番組では敗北の理由について「裏金問題」「自民党のおごり体質」「石破さんの人気のなさ」といった視聴者の声を紹介。その後、見解を求められた杉村は「現金給付」と書かれたボードを出して、「現金給付が大きかったと思いますね」と述べてこう続けた。

「選挙直前にね、しかも所得制限なしで、しかも2万円というね。これは、もし物価高対策に関して財政が厳しいので、所得制限、本当に所得の少ない方に対しては現金で支援しますけど、賃上げでしっかりやっていくんだと。これ1本でいけば結果は変わったんじゃないか」

 杉村はさらに「現金給付、誰が考えたのかと言いたくなるくらい」とダメ出し。石破茂総理の発言が二転三転したことにも触れて、「ブレかたもハンパじゃないように見えたし、現金給付がいちばん良くなかったっていうのが僕の感想です」と苦言を呈した。自民党の「現金給付案」を厳しく批判した杉村には、SNS上で《あれ?減税よりも給付って言ってなかった?》《選挙前は現金給付に賛成してたよね?》《自民が負けたら給付を批判ですか?》などと変節ぶりを指摘するコメントが…。

「まだ自民党が現金給付を公約に盛り込む前の話ですが、5月放送の『サン!シャイン』で杉村さんは消費税の減税について、『困っていない人に減税する必要があるのか』『減税っていうのは富裕層にも減税になりますから』と反対の声をあげて、本当に困っている人への現金給付を訴えていました。また、食料品の消費税減税についても『税は簡素じゃなきゃいけない』と苦言も…。この議論は番組で何度も行っているので、自民敗北の理由を『現金給付』とした杉村さんに多くの視聴者が違和感を抱いたようです」(メディア誌ライター)

 今回の参院選で、情勢は「現金給付よりも減税」に動いたことは間違いなさそうだ。

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