ホーキング博士が警告していた中国の「危ない宇宙人探し」に動きアリか!

 アメリカのNASA(アメリカ航空宇宙局)はつい先日、いわゆるUFO、未確認飛行物に関する研究チームを立ち上げたが、中国の望遠鏡でも「もしかしたら地球外文明が発したものか!?」という信号をいくつか発見したとの報道があった。

「中国の国営メディアの『科技日報』が、北京師範大学の研究チームにより、巨大電波望遠鏡の『天眼』で今までにない帯域の電子信号を発見したとの報道が6月14日にありました。それによると、地球外の技術の痕跡によって、地球外文明が発した可能性があるとのことです」(週刊誌記者)

 天眼は、中国南西部貴州省の山間にある、電波を捉えて観測する世界最大の電波望遠鏡だ。受信機(アンテナ部分)はなんと直径500メートルもあり、それまで最大だったプエルトリコにあるアメリカのアレシボ天文台の305メートルを大きく上回る。

 それだけに、やはり「地球外文明が発した信号」の受信に期待が高まるわけだが、この天眼、94年に建設が計画されてから11年から稼働を開始するまで、実はあの18年に亡くなった世界的に有名な理論物理学者のスティーブン・ホーキング博士がその建設に反対していたいわくつきのものなのだった。

「ホーキング博士は接触可能かは別にして、地球外生命体の存在には肯定的でした。そして天眼はその大きさゆえに地球外文明が発した信号を受信する可能性がある。ところが中国が発見したとなると、安易にこれに応答してしまうことで地球が発見されてしまう。これに対しホーキング氏は、コロンブスが新大陸を発見したのと同じインパクトを与えるようなものだからとして、天眼の建設に反対していたというのです」(同)

 コロンブスが新大陸を発見した結果起こったのは、西洋文明による先住民への蹂躙だった。もし地球にまで到達可能な地球外文明に地球が発見されてしまえば、それと同じ運命を人類が辿る可能性があるから反対していたのだという。

 ところが驚いたことに、科技日報の記事はすぐに削除されて現在サイトでは見られなくなっている。そこで、記事は間違いだったのか、それとも意図的に削除したのかという、さらなる憶測を呼んでいる。

 実際、19年にもオーストラリアの電波望遠鏡が、自然のものとは思えない信号を発見したことあったが、検証の結果、人間が作り出したものだったということもある。だから「何だよ!」というツッコミ回避のために削除したということなら問題ないのだが、機密として隠したということなら、そこは中国だけに恐ろしい事態に発展しやしないかと一抹の不安が残る。

(猫間滋)

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