佐々木朗希の“パンク”は吉井理人監督も「予言」していた

 ドジャースは5月13日、佐々木朗希投手を右肩の違和感により負傷者リスト(IL)入りさせたと発表。診断は「インピンジメント症候群」とされ、通常2~4週間の経過観察が必要とされるという。

 佐々木は本来、160キロ超の速球が武器の一つだが、メジャー移籍後は150キロ台後半のストレートを軸とする投球スタイルへと変化。その結果、ここまで7試合に登板し1勝1敗、防御率4.72と平凡な成績にとどまっている。

 スポーツトレーナーは「インピンジメント症候群は肩関節の構造的な擦れなどによって起こるもので、バンザイのような腕の動きで痛みが出ることもある。早期回復には休養とリハビリが重要」と説明する。

 一方で、佐々木には以前から体力面への懸念も指摘されていた。千葉ロッテ時代には「筋肉系のトレーニングを好まず、積極的に取り組まなかった」とされ、ロッテ担当記者も「その傾向は高校時代から変わっていない」と証言する。

 また、ロッテの吉井理人監督は以前から「(佐々木が)アメリカに行けば、必ず故障すると思う」と語っており、今回の離脱は予言的中となった形だ。

 7試合での離脱は“パンク”と見る向きもあり、マイナー降格の可能性も否定できないが、「佐々木側がメジャー契約に強くこだわってドジャースと契約を結んだ」(MLB担当記者)という話もある。

 今後の復帰時期や起用方針については未定だが、日米で佐々木朗希の動向に注目が集まっている。

(小田龍司)

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