大野雄大「残留」で外国人補強は縮小!? 中日を待ち受ける“主砲流出”の危機

 エース・大野雄大の次は「主砲」。中日・与田剛監督が大島宇一郎オーナーを訪ね、2020年のシーズン結果を報告した。8年ぶりのAクラス入りはもちろんだが、最大の懸案事項だった大野雄大の残留が決定したことで、オーナー報告は終始、和やかなムードのようだった。

「来季は球団創設85周年。中日グループ全体として優勝への思いが強く、与田監督は良い意味でプレッシャーをかけられました」(名古屋在住記者)

 与田監督はオーナー報告後の会見でこうも答えていた。

「そりゃあ、たくさん欲しいので。できる限り、投手も野手も良い選手が取れればお願いします、と」

 来季のメモリアルイヤーで優勝するには、現有戦力だけでは原巨人に太刀打ちできない。アルモンテ、シエラ、ゴンサレス、ロメロ、育成のブリトーを切っており、新たな外国人選手を補強すると思われるが、こんな指摘も聞かれた。

「ビシエドのことも考えなければなりません」(球界関係者)

 大野の次は、主砲のダヤン・ビシエドの流出阻止だ。ビシエドはシーズン終盤まで打点王を争っていた。10月28日の試合中に負った左肩の脱臼による離脱が惜しまれるが、チームを牽引してきた実績は球団も高く評価しているという。そのビシエドは来季、3年契約の最終年を迎えるのだ。

「来日1年目の16年からめざましい活躍をおさめ、球団はシーズン途中に延長契約を交わしたほどです。他球団が強奪する話があったからです。来季もビシエドを巡るライバル球団との攻防戦が予想されます」(前出・球界関係者)

 ビシエドは家族を日本に呼び寄せており、名古屋での生活が気に入っているという。

 スポーツ紙の報道によれば、中日は2018年オフにビシエドと「3年総額11億円」で再契約している。次回の交渉では、過去5年間の実績も加味した昇給額を提示しなければ、主砲の心は離れてしまうだろう。

「チームは世代交代の真っ只中にあります。18年・根尾昂、19年・石川昂弥に続き、今年のドラフト会議でも地元の雄・高橋宏斗投手(中京大中京)を1位指名しており、彼らの成長次第ではビシエドを強く引き止めない可能性も出てくるでしょう」(前出・名古屋在住記者)

 与田監督は新加入の外国人選手は「投打一人ずつになりそう」とも話していた。メモリアルイヤーを迎えるにしては、寂しい限りだが…。主砲の流出阻止のため、今から貯め込んでおく必要があったのだろう。

(スポーツライター・飯山満)

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