中日の「井端監督が欲しい」未練を推し量る“井上一樹新監督”の契約年数

 球団史上初となる3年連続最下位となった中日ドラゴンズが、その再建を井上一樹2軍監督に託すことが決定的になった。井上2軍監督は10月3日の時点で前日に要請があったことを明かし、「誰かがやらなきゃいけないポジション。中日ドラゴンズの伝統というものは踏襲しながらやらなきゃいけない」と、すでに意気込みを見せていた。

 ここ3年の立浪ドラゴンズはとにかく弱かった。それにもかかわらず観客動員は絶好調で、今季も球団別の平均入場者数で阪神、巨人、ソフトバンクに続き4位につけた。

「そんな中、球団がポスト立浪としてリストアップした監督人事で井上2軍監督は本命ではなかった。落合博満氏へ声をかけたなんて情報も流れましたが、落合氏自身“客を入れるのはフロントの仕事”と割り切っていたように、“落合監督”では現状のような客入りは望めない。そもそも70歳なだけにリストアップはされなかったようです。一方で、山本昌氏や山﨑武司氏、福留孝介氏などの名前は挙がっていたようです」(中日担当記者)

 ただ、フロントが強力にプッシュしていたのは日本代表・井端弘和監督だったという。

「ところがその井端氏が次のWBC(2026年)まで続投になった。そこで慌てて井上2軍監督に白羽の矢を立てたわけですが、注目すべきは契約年数。“非公表”や単年、もしくは2年程度での契約だった場合、やはり井端氏の招聘を諦めていないということになります」(前出・中日担当記者)

 しかし井端氏には中日での現役時代、大減俸を食らった末に巨人へ移籍した苦すぎる過去があるだけに、ラブコールは永遠に届かない可能性もあるだろう。

(小田龍司)

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