ドナルド・トランプ次期大統領を支援する実業家のイーロン・マスク氏の個人資産が人類史上初の4000億ドル(約68兆円)を突破したと米ブルームバーグが報じた。その一方で、メタ社を率いるマーク・ザッカーバーグ氏がトランプ氏に接近したという報道も出ている。
「米大統領選でトランプ氏を全面バックアップしてきたマスク氏は、新設される『政府効率化省』のトップに就任することが決まっています。そのため、トランプ政権下で様々な恩恵が受けられると考えられ、マスク氏が率いる宇宙開発企業『スペースX』の企業評価額は上昇し、最高経営責任者を務める電気自動車大手『テスラ』の株価も最高値を更新。トランプ氏が大統領選に勝利して以降、マスク氏の個人資産は1カ月あまりで1800億ドル(約28兆円)増加し、4470億ドル(約68兆円)に到達したといいます」(フリージャーナリスト)
これを苦々しく思っているのはザッカーバーグ氏だろう。今年4月時点で同氏はマスク氏を抜いて世界3位の富豪になったと報じられたばかりだった。しかし、あっという間の逆転劇に、ザッカーバーグ氏はこれまで対立関係にあったトランプ氏にメタ社を通じて大統領就任資金として100万ドル(約1.5億円)を寄付していたことが米CNNの調査で判明している。
「トランプ氏を巡る2人の資産家の争いは熱を帯びてきそうですが、一連の報道を受けてSNSユーザーからはマスク氏とザッカーバーグ氏の『金網デスマッチ決着』を望む声が高まっています。というのも2人は、メタ社がXにそっくりな短文投稿アプリThreadsを開発したことで、SNS上での口喧嘩に発展。マスク氏が『彼がその気なら私はケージマッチで闘うつもりだ』と挑発し、ザッカーバーグ氏が『場所を教えて』と返したことから、ラスベガスのオクタゴンで試合することが決まりかけていたのです。しかし、マスク氏に首と上背部の痛みによる手術の可能性が生じ、結局、試合開催はお流れ。もし、2人がトランプ大統領を取り合って金網デスマッチを行ったら、アメリカのみならず世界中で大盛り上がりとなるでしょう。ただし、柔術のチャンピオンでもあるザッカーバーグ氏がリングに上がることはあっても、残念ながらマスク氏にはその意思がないように思われます」(同)
現時点で優位に立つマスク氏には、ザッカーバーグ氏と戦うメリットはないのかもしれない。
(小林洋三)