「カレーハウスCoCo壱番屋」を運営する壱番屋は7月11日、各種原材料費や光熱費、物流費、人件費などのコストが継続的に上昇しているとして、8月1日よりメニューの価格改定を行うことを発表した。
公式HPによると、ポークやビーフなどのベースカレー、低糖質カレー、ハヤシライスの基本価格は平均10.5%(43~76円)の値上げ。併せて地域別価格を廃止し、全国で価格を統一。そのほか、トッピングやサイドメニューなどの価格も改定される。
価格改定は一部のCoCo壱ファンに衝撃を与えた。物価高の影響などから値上げは仕方がないという意見も多い一方、ネット上では《ココイチまた値上げか…ちょっと通うのは厳しくなるな》《ネパール人やインド人が経営しているカレー屋は結構安いけど、CoCo壱は1.5倍ほど高いイメージ。さらに値上げとなると、ますます行けなくなる》といった声も見られる。
実際、今もCoCo壱は“安くない”と感じている消費者は少なくないようだ。例えばポークカレー(591円・税込=以下同)にほうれん草(242円)をトッピングすると、価格は833円。ライスを基本の300グラムから100グラム増やして400グラム(110円増)にして、辛さを3辛(66円増)にすると、総額は1009円となる。トッピングやライスを増量すると“1000円は簡単に超えてしまう”との指摘は多数あり、値上げは消費者離れを加速させる不安もある。
「少しでも安く抑えるには、体重が気になる人であればライスを少なくするのも1つの方法。ライスを150グラムにすれば、78円引きになります。辛さについては、卓上にある『とび辛スパイス』を利用すれば調整できる。有料の辛さ増しは、とび辛スパイスと専用のオイルを合わせて辛味の元を作っていますが、考え方によっては、とび辛スパイスだけでも十分ではないでしょうか。また、ライスが余った場合、お玉1杯分のカレールーを無料でもらえます。ちょっとの工夫で“おトク感”を味わえますよ」(フードライター)
賢く利用してファンを続けたいものだ。
(石田英明)