「芸能界のドン」でも潰せない 嵐・松本潤の独立に見る業界の転換期

 嵐の松本潤が、5月30日をもって「STARTO ENTERTAINMENT」を退社することを発表した。

「嵐では昨年10月に独立した二宮和也に続く2人目。〝抱かれたい男ナンバーワン〟にもなった田原俊彦や、人気絶頂を極めた光GENJIの諸星和己でさえ、ジャニーズ事務所から独立した途端にテレビから消えましたが、時代は変わりつつありますね」(芸能プロ関係者)

 4月に配信された堀江貴文氏のYouTube番組「HORIE ONE」では、元グラドルで実業家のくりえみが、こんな話をしている。

「テレビ局と旧来の芸能事務所がいかに時代遅れかという話題の中で、司会者が、くりえみの6年前の独立について〝スムーズにやめられたのか〟とたずねると、『すごい圧力がありました』と話しはじめ、『潰すみたいな感じで言われたんですけど、私はそのときに、その罵声を全部録音して。(中略)やめた後に、その録音テープを持って事務所に行って、これTwitterで流しますって言ったら、そっから(圧力が)パタっと止まりました』と、サラッと芸能界の闇を暴露していて驚きましたね」(同)

 このくりえみの話を受け、堀江氏は「昔は〝干す〟って言って、それで本当に消されてたんだけど、今、消されないじゃないですか。消しようがないじゃないですか」とコメントしていた。

「今ではテレビに出なくてもSNSやYouTubeで自由に発信ができますし、不当な契約で縛ったり圧力をかけていたことが明るみになり、大きく報じられるようなことがあれば、他のタレントの活動にも影響が出ますからね。ひと昔前の〝芸能界のドン〟たちの影響力は、依然として強力なものがありますが、弱まってきていることは間違いありません」(同)

 ちなみに、くりえみが所属していた事務所は〝芸能界のドン〟の系列事務所で、現在も、ドラマで人気のイケメン俳優や、有名女優と結婚したミュージシャンなどがテレビで活躍中だが、最近、その親会社が芸能業務の休業を発表したことが話題になった。芸能界が時代の転換機を迎えていることは間違いない。

(露口正義)

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