「株式会社嵐」設立で示した「権利ビジネス」と「四十路現役アイドル宣言」

 2021年から活動を休止している人気アイドルグループ「嵐」が新会社設立を発表したのは4月10日だった。旧ジャニーズ事務所の新会社「STARTO ENTERTAINMENT」が、同日に開設した公式サイトで発表した。

 告知は嵐のメンバー5人の連名で出され、「日々応援して下さるファンの皆さまに、より近くに感じてもらいたい。より積極的でありたい。そんな想いから5人で何度も何度も話し合い、会社を設立致しました」としている。新会社名は株式会社嵐で、映画会社「スターサンズ」代表で弁護士の四宮隆史氏が代表取締役を務めるという。

 気になるのは5人で新会社を設立した理由だが、事情に詳しい女性誌記者が言うには、

「活動休止から3年を経て、『STARTO ENTERTAINMENT』が本格始動するのを機に、嵐の活動は自分たちの手で継続させていくという意志の表れでしょう。5人全員が40代となりましたが、今後も現役アイドルとして存在し続ける覚悟を示したとも受け取れます。新会社の事業内容にはファンクラブ運営、楽曲の著作権の管理、ライブグッズ製作、チケット販売も含まれているそうで、そのあたりを整理するためにもエンタメ業界に精通し、著作権に詳しい四宮氏がバックアップするものと思われます」

 嵐は今年11月3日にデビュー25周年を迎える。これまで周年ごとにファンに向けて記念ライブなどを行ってきただけに、活動再開が期待されるが‥‥。

「昨年、嵐のアニバーサリーライブを開催するために24年秋に東京ドームを押さえていたものの、予定が変更され、旧ジャニーズの別のグループが使うことになったと一部で報じられました。その理由は、メンバー中ただ1人、完全に芸能活動を休止している大野智が乗り気でなかったからだとみられています。しかし今回、5人連名で新会社設立が発表されたことで、この東京ドームの予約を再び嵐に戻して記念ライブを行うのでは、との見方も浮上しているのです。旧ジャニーズ同士なら融通が利くでしょうからね」(同)

 ファンの期待は否が応でも高まってしまうが、果たして‥‥。

(鈴木十朗)

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