知らなきゃ損!変形性膝関節症&脊柱管狭窄症にならない5分運動/‟お助け系”YouTuber特別講座(4)

 当たらない天気予報よりも役に立つ! 最終講義は現役医師が、加齢に伴う不調に覚えのある貴兄に医療の予備知識を授けます。

 シニア世代が、日頃から気になる話題と言えば健康問題。加齢に伴う不調についてユーチューブチャンネル「予防医学ch/医師監修 ウチカラクリニック」の医師・森勇磨氏に解説いただこう。

「まず加齢によって血圧が下がりにくくなってしまいます。高血圧は動脈硬化を引き起こしますので、塩分の摂りすぎやお酒の飲みすぎに注意しなければいけません。また、前立腺肥大も年齢を重ねることで起こり、尿道を圧迫して排尿しにくくなります。あるいは過活動膀胱などで頻尿が増え、就寝後に頻繁にトイレに行くことで寝不足の原因になることも。他にも男性ならば勃起障害(ED)、女性ならば骨粗しょう症になりやすく、更年期障害も気をつけなければいけませんね」

 男性は50代になると心筋梗塞や脳梗塞のリスクが増加。女性は閉経することによって女性ホルモンの量が変化し、コレステロールが上がりやすくなり、動脈硬化になりやすくなる。男性はシニアの早い時期、女性はシニアの比較的遅い時期と病気になりやすくなる時期が異なるという。当然、加齢だけが病気を引き起こすのではなく、生活習慣を改善することで病気になるリスクを下げることができる。

「ご存知だと思いますが、毎日のようにタバコを吸い、酒を飲んでいるような、いわば昔の営業職のような生活習慣は、脂肪肝となりますし、病気になりやすくなります。50歳、60歳になると『今から生活改善しても手遅れ‥‥』と思う人もいるかもしれません。しかし、お酒・タバコを少しでも控えれば、元通りになることはありませんが、病気の進行を抑え、死亡リスクを下げることができます」(前出・森医師)

 ただし、タバコの習慣は依存症。医療の力を借りる禁煙外来を利用した方がいい、と森医師は勧める。

「禁煙外来の期間は約3カ月。条件に該当すれば、保険が適用できるので、これからの人生を考えて、課金する価値のある治療です。これまで禁煙に失敗してきた方なら、ぜひ試してみてください」

 運動不足によって筋肉量が低下すると、様々な体の不調を引き起こす。

「O脚や肥満だと、膝への負担がかかりやすく、変形性膝関節症を引き起こす可能性があります。また背骨の中にある神経の通り道が狭くなり、神経が圧迫されて痛みが生じる脊柱管狭窄症が発症しやすくなる。いずれも、筋肉を鍛えることで予防できるので、運動習慣を見直してほしいですね」(前出・森医師)

 仕事が忙しい、あるいはこれまで運動習慣がなかった人が、これから運動習慣を作るというのは、なかなかにハードルが高い。森医師は、ジムに通うなどの本格的な運動ではなく、とにかくハードルを下げて継続できる運動を続けてほしい、と熱を込める。

「シニアに限らず若い人もですが、筋トレは、自分の能力よりちょっと重たいものを持つだけでOK。3キロの荷物を持ち上げて、それが重たいならば、それを持つだけでいいですし、膝が痛いなら、寝転がって足上げ運動でもいいんです。毎日たった5分、運動するだけで死亡率が10%も下がるというデータもあります。とにかく覚えていただきたいのは、運動ゼロはめちゃくちゃリスクだということです」

 知って得する情報が数多く発信されているユーチューブ動画。気になった講師のチャンネルがあれば、ドンドン視聴して活用しよう!

《予防医学ch/医師監修 ウチカラクリニック》
「全ての人に正しい医学知識を」をモットーに、堅苦しい医学知識をアニメーションで柔らかく、わかりやすく、楽しく、専門用語をできる限り使わず発信。体の不調が気になってきた40代以上の人にオススメのユーチューブチャンネルとなっている。チャンネル登録者数75万人(https://www.youtube.com/@yoboigaku)

*週刊アサヒ芸能5月23・30日号掲載

ライフ