日韓関係も影響!?五輪チケット「追加抽選」で明らかになった不人気競技

 2020年東京五輪「観戦チケット」の追加抽選販売申し込みが、8月8日から19日まで行われた。これは第1次抽選に申し込んだものの、1枚も当選しなかった人が対象。野球やマラソンなど人気競技を含めた約68万枚のチケットが売り出された。

「開会式や閉会式はありません。今回発売されたのは、第1次抽選で余ったものが中心になります」(スポーツ紙記者)

 第1次抽選は当選したチケットを全部購入するか、すべてキャンセルするかのどちらかしか選べなかった。当選した中から、見たい競技だけを購入することはできない方式だ。そのため、多数当選した人の中には、チケット代が高額であることを理由にすべてキャンセルした人も少なくない。

 また、どんな競技でもいいから観戦したいとあれこれ申し込みをしたものの、いざ当選するとその競技に興味がないことに気づき、キャンセルした例もあったという。つまり、追加抽選でチケットが多数販売された競技は、キャンセルが多発した不人気競技であると見てよさそうだ。正確な調査ではないが、ある程度は信頼できるだろう。

 最も多く販売されたのはビーチバレーボール。決勝などのメダルセッションが1、予選が27、計28ものセッションが販売された。

「ビーチバレーは浅尾美和が引退して以降、これといったスターが誕生していないこともあり、人気はいまひとつ。これはある程度予想できました。それより気になるのは女子サッカーです。なんと17ものセッションが販売されているんです」(前出・スポーツ紙記者)

 女子サッカーは全18のセッションがあるが、今回の追加抽選販売に含まれていないのは決勝・表彰式だけ。他はすべて売り出されている。言うまでもないが、追加抽選販売されるということはチケットが余っているということだ。

「女子サッカーは埼玉スタジアム2002や横浜国際総合競技場など、男子と同じ大きなスタジアムで試合をします。そのため、チケットが余りやすいのは確か。ただ、準決勝、3位決定戦以下すべてのセッションで販売されているのはさすがに心配ですね。なでしこは澤穂希を中心にW杯で優勝してから人気が急上昇しましたが、最近はブームも終わった感があります。6月に行われたW杯フランス大会は決勝トーナメント1回戦でオランダに破れ、サポーターの期待に応えることができませんでした。そうしたことも人気低迷に影響しているようです」(スポーツライター)

 女子サッカーほどではないが、テコンドーの多さも目立つ。決勝が4、予選が4の計8セッションが販売されている。

「販売セッション数の上位にあるのは、サッカーやラグビー、バスケなどの団体競技です。これらは競技場が大きく、チケットの販売枚数が多いので余ってしまうのも仕方ありません。ただ、テコンドーはチケット枚数がそれらの団体競技より少なく、またチケットの価格も一番いい席で5500円から9500円と安いので、普通に考えれば残りにくいはずなのです。日韓関係の悪化が影響しているのかもしれません」(前出・スポーツ紙記者)

 韓国では東京五輪のボイコットも話題になっているというが…。

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