6月20日、東京五輪観戦チケットの抽選結果が発表された。事前の予想どおり、かなりの倍率になったようで、ネットには「全滅だった」「周りに当たった人いないんだけど」などと嘆きの声があがっている。
抽選の申し込み数は発表されなかったが、申し込みに必要なIDの登録者数は750万8868件。これを見てもやはり狭き門であったことがよくわかる。だが、その一方で1人で複数のチケットをゲットした人も出ている。なぜこれほど差がついたのか。抽選結果からある程度、理由が推測できるという。1人で5種類もの観戦チケットをゲットした、東京都の男性が話す。
「申し込みの前から、入手のコツがいくつか流れていました。大きな会場で開かれるチケット枚数の多い競技を狙うとか、価格の高い席を狙うというのもありました。そうした中に『申し込み枚数を少人数にするといい』というのもあったんです。例えて言えば、昼時のラーメン店に4人で行くと席がなかなか用意してもらえないが、1人ならすぐに入れるようなもの。そこで、自分はすべて2人で申し込みしました」
この方法で男性は、サッカー予選リーグの2試合、野球の予選リーグの1試合、レスリングの決勝、近代五種の5つのチケットを手に入れたという。男性が続ける。
「プラチナチケットはレスリングの決勝ぐらいなので、あまり大きな顔はできません(笑)。ただ、自分は2人で申し込みをし、妻はほぼ同じ競技を対象に4人で申し込みをしたんです。結果、自分は5つ当ったのに対し、妻はすべて落選。効果はあったと思います」
ただ、残念なのはこの方法はもう使えないこと。五輪観戦チケットは今回の販売で余った分とキャンセル分が秋以降に販売されるが、これは先着順。来年春以降に販売所でも売られるが、こちらも先着順だ。十分効果がありそうな購入方法だが、役に立つことはなさそうだ。