現在、ネット上に数多くの「噂」が出回っているロシアのプーチン大統領。中でも有名なのは「影武者説」だろう。
ウクライナへの軍事侵攻を始める以前から飛び交っていた話だが、開戦後は世界中の主要メディアがこぞって報道している。昨年6月には、英国の諜報機関MI6による「プーチン大統領は影武者で、すでに死亡している可能性もある」との分析内容が報じられ話題となった。
15年には3月6日から15日までの10日間、公の場にいっさい姿を見せなかったこともあった。重病説や失脚説、美容整形説に、愛人と噂された元新体操選手のアリーナ・カバエワの出産に立ち会った、などの憶測も流れたものだ。当時、大統領報道官は「通常通りに執務をこなしている」とコメントしたが、国家元首が休暇以外でこれほどの期間表に出なかったのは異例である。
「これは『空白の10日間』と呼ばれ、海外のネット上には『二代目プーチンにすり替えられた』『今のプーチンはクローン人間』なんて説もありました。ただ、昨今報じられる影武者の存在を考えるとトンデモ説と一蹴することもできません」(国際ジャーナリスト)
「空白の10日間」の翌日、キルギス大統領との会談のために姿を現したプーチン大統領は、記者に「ゴシップがないと退屈だろう」と冗談交じりに答えたが、20年2月にはロシア国営タス通信の取材に対し、本人が「影武者計画」があったことを認めている。
さらに、5月22日に放送された「報道1930」(BS-TBS)では、顔認証システムを開発した民間企業の協力のもと、プーチン大統領の影武者説を検証していた。顔のパーツなど500以上の特徴を分析した結果、一致率が低く、影武者説を裏付ける結果となった。
もはや影武者の存在に驚きはないが、果たして真相は…。