独裁者プーチン大統領の裏の顔は、影武者を使い地下シェルターで核攻撃や暗殺におびえる“穴ぐら爺さん”だったのか。
米国のニュースサイト「ビジネスインサイダー」がプーチン氏のものとされる地下シェルターの図面と現地写真をネット上に公開したのは、今月19日のこと。
公開されたトンネル状の地下シェルターは、ロシア南部の黒海に面するリゾート地、ゲレンジクにあり、トンネルの長さは上部約40m、下部は60m。壁を38㎝のコンクリートで覆い、有事の際には「司令部」として使えるように、照明、給水、換気などの設備も万全だという。
「この地下シェルターは、プーチン政権を批判して収監中の反体制指導者ナワリヌイ氏らが告発した、1400億円という巨費を投じた『プーチンの宮殿』とほぼ同位置にあることから、宮殿から地下で繋がっていると考えて間違いないでしょう。プーチン氏が所有する地下シェルターはほかにも、カザフスタンとの国境に近いアルタイ山脈や、ウラル山脈にあるヤマンタウ山、またシベリア北西部のヤマル半島にあるサベッタなど、複数に存在するとされています。つまり、プーチン氏は西側に対し戦術核使用をちらつかせる一方で、自身も西側からの核の脅威に日々おびえているということです」(ロシア情勢に詳しいジャーナリスト)
またここ数カ月、プーチン氏がマリウポリほか前線視察する姿がしばしメディアに取り上げられるものの、またしても「影武者説」が再燃しているというのだ。
「以前から、プーチン氏には『替玉説』や『影武者説』があり、2020年2月には本人が国営タス通信のインタビューに答え、過去に公の場に出る際に影武者を使うという計画があったことを認めています。が、本人が拒否したため計画は実現しなかったとか。以来、影武者説は下火になっていたのですが、それが今年3月、ウクライナ内務省のゲラシチェンコ顧問がツイッターにプーチン氏の横顔写真を3点並べて投稿。すると顎の形や髪の生え際などの微妙な違いから、同一人物ではないとの指摘が広がり、ウクライナ軍情報部のユソフ氏がキエフ・ポスト紙に『プーチンのように見える男がマリウポリを訪れた』とコメントしたことで、影武者説が再燃しています」(同)
5月22日放送のBS-TBS「報道1930」では、興味深い実験をおこなっている。プーチン氏の6シーンにおける写真と、確実に本物であろう戦勝記念日の写真を用意。これをAIによる顔認証システムを開発する企業で分析したところ、なんと昨年12月のクリミア橋視察時の顔は「本人との一致度53%」、今年4月のヘルソン訪問時は「本人との一致度40%」と判定。「替玉説」「影武者説」の信憑性ががぜん増すことになったのだ。
これが事実なら、プーチン氏は影武者を使いながら、本人は地下シェルター付きの宮殿でのうのうと過ごしていたのだろうか。これでは、ワグネル創業者のプリゴジン氏が激高するのもしかたがないかもしれない。
(灯倫太郎)