トランプ氏の「扮装トレカ」が失笑モノ「アメリカにはスーパーヒーローが必要だ」

 12月17日、ドナルド・トランプ前米大統領が発売した自身の公式トレーディングカード(トレカ)がわずか12時間で完売し、およそ6億円を売り上げていたことが明らかとなった。「重大な発表がある」という予告で発表されたトレカだけに批判も殺到したが、改めてその人気の強さを示した格好だ。

「トランプは14日に自身が立ち上げたSNS『トゥルース・ソーシャル』でアメリカにはスーパーヒーローが必要だ、重大発表をするなどと予告したことで、副大統領の指名を行うのではないかといった憶測が広がっていました。しかし、実際にはカウボーイや宇宙飛行士、スーパーヒーローなどに扮したトランプが描かれたデジタルトレカ発売の宣伝だったのです」(フリージャーナリスト)

 このトレカは非代替性トークン(NFT)の技術を活用したもので、1枚99ドル(約1万3600円)のものを約4万5000枚発行。同じ絵柄のものは20枚以上はなく、それぞれに希少価値があるとしていて、トランプ氏も「すごいクリスマスプレゼントになる。完売必至だ、なくなる前にすぐ買おう!」と猛烈にアピールしていた。ちなみに、購入者にはトランプ氏とゴルフやzoomの面会ができる抽選券も付き、45枚以上購入するとトランプ氏との夕食会に参加できる権利を獲得できる。

「なお、このトレカはNFTマーケットプレイス『OpenSea』によれば、わずか12時間ほどで4万5000枚すべてが完売したといいます。1枚が99ドルですから、半日で445万5000ドル(約6億1200万円)を売り上げたことになる。11月の中間選挙ではトランプ支援の候補者が次々落選するという苦境の中、重大発表と大々的に銘打ちながら結局は年末商戦に向けたグッズ販売だったことに《トランプも落ち目になった》といった声も多く見られましたが、やはりトレカの反響を見ても人気は侮れません」(政治ジャーナリスト)

 ただ、トランプ氏のトレカはすでに高額転売されている状況。その人気がどこまでホンモノなのかは未知数だ。

(小林洋三)

ライフ