DeNAが7月16日、マリナーズ傘下3Aタコマを自由契約となった藤浪晋太郎投手を獲得し、背番号が「27」に決まったと発表した。契約期間は今季終了までで、年俸は推定5000万円。
藤浪は23年に阪神からアスレチックス入り。同年途中にオリオールズに移籍し、昨季はメッツ傘下のマイナーでプレー。今季は3Aで21試合に登板し2勝1敗4ホールド、防御率5.79。6月17日に自由契約が発表されていた。
藤浪のDeNA入団を受け、古巣の阪神ナインらも様々な反応を見せた。
かつてバッテリーを組んだ梅野隆太郎は「チームとしては負けられないけど、野球人としては、また日本に帰ってきて、どういう姿を見せていくか楽しみ」。同じく坂本誠志郎は「持ってる球の強さとか、ポテンシャルは他の人より知ってるつもり。強敵だし、敵になるからには倒さないといけない」とコメント。
これらの中でも、阪神ファンの間で話題になったのが3番を打つ森下翔太のコメントだ。森下は、「本当に(在籍が)かぶってないんで正直分かんないです。球が速くて嫌です。全然楽しみじゃないです。できればしたくないです」と話しており、藤浪といえば160キロ超の剛速球とともに制球難で知られる投手。そもそも右打者にとって内角へ抜けてくる荒れ球は恐怖でもある。
そのためSNS上では「そら嫌やろ」「正直で笑えた」「対戦が楽しみじゃないとかいうコメント初めて聞いたわ」「森下は右バッターでしかもだいぶ踏み込むから怖いのは当然」などの声が集まった。
DeNAはAIチームを設けるなどデータ解析に力を入れており、当然、藤浪にも活用するといわれている。それが制球難のカバーにつながれば完全復活を遂げそうだが、いずれにせよ阪神打線と藤浪の対決が楽しみだ。
(鈴木十朗)