DeNAを変えた!三浦大輔監督「侠気語録」(2)98年Vメンバーを呼び戻した

 三浦監督を支えているのが、今季から入閣したコーチ陣の力だ。特に機能しているのは、強力打線を裏で支えている石井琢朗野手総合コーチ(52)。独自のアプローチで個々のスキルアップを促しながら「意味のある凡打を打とう」「打っても3割。7割の失敗をチームの勝利に生かそう」という意識改革とチーム打撃を徹底させ、打撃陣を大きく変貌させた。

「各打者にようやくつなぐ意識が芽生え、進塁打を打つことも厭わないようになった。石井コーチは毎試合前に必ず野手ミーティングに参加し、各選手に前の試合での反省点とアドバイスを細かく授けています。主力選手たちが『石井コーチから金言を貰えるので、毎日球場に行くのが楽しくて仕方がない』と話しているほど、とにかく評判がいい。しかも石井コーチは広島、ヤクルト、巨人で若手の覚醒、ベテランの再生を手掛けた手腕は折り紙付き。さらには、他球団で指導した主力打者のデータもバッテリー陣に提供しています」(球団関係者)

 また、現役時代にMLBでも活躍した斎藤隆投手コーチ(52)、2年連続の首位打者にも輝いた鈴木尚典打撃コーチ(50)、巨人時代、同職で経験を積んだ相川亮二バッテリーコーチ(46)も、石井コーチとともに新任として古巣復帰を果たしている。快進撃の秘密はこの布陣にもあった。

「現役当時、98年のVメンバーでもあった進藤達哉編成部長(52)が尽力し、4人を呼び戻しました。三浦監督が就任1年目で苦しみ『強力なサポートメンバーが欲しいです』とSOSを発し、それに応える形で強力な〝コーチ補強〟を実現させたのです。優勝時に右のエースだった斎藤コーチは、MLBでもリリーフとして大成功を収めたレジェンド。先発はもちろん、ブルペン陣のことも熟知しているので、投手陣から全幅の信頼を得ています。特に後半から、先発、中継ぎ問わず投手陣をコンスタントに休ませる『完全オフ日』を設けてコンディション維持に大きなプラス効果をもたらしています。そのMLB流のアイデアを導入したのも斎藤投手コーチの発案によるもの。今年6月にノーヒットノーランを達成した左のエース・今永昇太(28)も『経験値に基づく斎藤さんの教え方はとても理にかなっていてわかりやすい』と絶賛しています」(チーム事情に詳しい関係者)

*三浦大輔監督「侠気語録」(3)につづく

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