MCは中居正広?港社長肝煎り「ポップUP!」後番組がいきなり泥船の可能性

 フジテレビの昼の帯番組が迷走を続けている。俳優の坂上忍がMCを務めた「バイキングMORE」からバトンを受け、4月からスタートした「ポップUP!」。1年持たずして年内で打ち切りになることが8月下旬、複数のメディアの報道でわかった。

 報道によると、打ち切りの最大の理由は視聴率の低迷。「バイキングMORE」は常に5%近い平均世帯視聴率を獲得していたが、「ポップUP!」は初回から3.2%と苦戦(ビデオリサーチ調べ、関東地区。以下同)。最近では1%台が続いているという。

 フジといえば、6月に港浩一氏が社長に就任。番組制作に携わっていた頃は、「オールナイトフジ」「夕やけニャンニャン」「とんねるずのみなさんのおかげでした」など、バラエティ分野で数々のヒット番組を生み出した立役者。8月30日発売の週刊女性によると、「ポップUP!」のスピード打ち切りの背景には港社長の強い意向があったという。バラエティで実績を残した港氏だけに、「ポップUP!」の苦戦は黙って見ていられなかったに違いない。

 気になる後継番組だが、同誌はMCの最有力候補がタレントの中居正広であると報じた。実は2014年に終了した「笑っていいとも!」の後継番組のMCを中居が務めるという案もあったらしいが、スケジュールの都合で実現しなかったという。そこで9年ぶりの夢よもう一度、ということらしい。

 中居といえば、芸能界でも指折りのMCの1人。昼の帯番組を担当すれば、ある程度の数字は見込めるはずだ。

「ところが、最近はそうでもありません。中居は現在、『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系)、『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)、『中居正広のキャスターな会』(テレビ朝日系)などのレギュラーを務めています。中でも『金スマ』は中居の代表的な冠番組。以前は2ケタ台の視聴率を何度も取っていましたが、今年は5%を切ることも珍しくありません。理由は若者向けにシフトしたことや、中居の自分を前面に出す内容が敬遠されたなど、いろいろ言われています。視聴率低迷のはっきりとした原因はわかりませんが、飽きられてきているのも1つでしょう。たしかに中居を『ポップUP!』後継番組のMCに抜擢しても、安定感はあっても新鮮味には欠けますね」(テレビ誌ライター)

 港氏肝煎りの番組はいきなり泥舟か。

(石田英明)

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