コロナ禍で収入が減った女性達の間で広がりを見せているパパ活や援助を伴う異性間交遊。その流れで、昨今注目を集めているのは「頂き女子」の存在だ。ネット上では「一撃50万」「一撃130万」などのワードがバズっているようだが、これは男性から一括で“頂いた”援助金を表しており、「頂き女子」を自称する女性達は互いにマウントを取り合うようにその戦利品である札束や送金のやり取りがわかるスクリーンショットなどを誇らしげに投稿している。
「頂き女子」というワードは、お水系の商売を営む女性が、店を通さずに直接客の男性と金銭のやり取りをする「裏引き」を言い換えた言葉で、SNSで成果を誇示する際に「○○円(裏で)引けた」と書き込むよりも「○○円頂いた」と表す方が流行りだという。「頂き女子」の中にはそのノウハウを新参の「頂き女子」に教授するためのオンラインサロンを展開する者もおり、男性から援助を受けるテクニックは今やビジネスのジャンルとして成立しているようだ。SNS上で「頂き女子」を名乗る女性に、会わずに大金を得る手口を聞いてみた。
「主にマッチングアプリで男性を探していますね。自分に興味を持ってもらえれば、LINEを交換して、そこからはマメに連絡します。非モテ男性好みの“可愛い女性”を演じきってその気にさせてからは、“貧困・不幸アピール”で押しまくりです。最近、“おじ”に送ったのは、あたかも家のガスが止まったかのようにガスコンロをカチカチする動画ですね(笑)。『ガスつかないんだけど、これって支払い滞ってるからかな…』なんて相談しました。ガス栓、閉めてるだけなんですけどね(笑)。日頃からお金に困っている素振りを見せておくのはテッパンです」
インタビューに答えてくれた女性が「頂き女子」として活動している際は、看護師になる夢を叶えるために短大に通っているという設定だそうだ。彼女が「おじ」と呼ぶのはカモの“おじさん”のこと。先月には「学費の納期が近いのにコロナでバイト減らされててやばい…」「このままでは夢を諦めるしかないかも」「○○くんにしか相談できない」と畳み掛け、“一撃40万頂けた”と誇らしげに語っていた。
寂しい心の隙間に巧妙に入り込んでくる「頂き女子」に男性は注意が必要かも!?
(浜野ふみ)
*写真はイメージです