山田養蜂場専務「ハチミツ王子」の黒い履歴書(1)パパ活に飽き足らず盗撮を…

 事業内容は養蜂に限らない。健康食品や化粧品の通販事業でグループの売上高500億円という一大企業に成長した「山田養蜂場」。その御曹司が不埒なパパ活盗撮で御用となり、地元・岡山では蜂の巣をつついた騒ぎとなって─。

 第一報を聞いた記者は急遽、同社の本拠・岡山県に向かった。台風の影響で新幹線が遅れ、到着したのは13時間後。なんと幸先の悪い取材か、と思われたのだが‥‥。

「どうしようもないアホのボンボンじゃ。親父さんが大きくした会社で役員になって、結婚もしたのになあ」

 同社が建つ苫田郡鏡野町に隣接する津山市で飲食店を経営する男性が、そう苦笑いする。長時間の移動でへとへとになった記者が、閉店間際に滑り込んだ店だった。水を向ければ、同社元専務で、8月10日に逮捕された山田満生容疑者(33)の話題で持ちきりだ。取材先としては「当たり」を引いたようである。

 同社二代目・山田英生社長の次男である満生容疑者は、3年ほど前に結婚して実家を出て、津山市内でも新しい住宅が建ち並ぶエリアに引っ越してきたという。自宅は3LDKの賃貸住宅で、家賃は約7万円。現地では〝高級物件〟の部類に入る。

「外車を乗り回して目立っとった。親父さんもコロナ前には真っ赤なフェラーリを自分で運転して(津山)市内まで飲みに来とったから、血は争えんで。今のアパートは、戸建ての家を建てる前の、仮住まいかなんかと違うか」(店主)

 多くの雇用や莫大な税収を生む「山田養蜂場」は地域の顔。注目度の高さもあってか、創業者一族のゴシップは尽きないようだ。

 さて、満生容疑者の罪状は、東京都迷惑防止条例違反と児童ポルノ禁止法違反。パパ活相手の女性に指示し、東京都の入浴施設で盗撮をさせた他、21年に当時17歳だった女性にわいせつ動画を送らせたとして警視庁に逮捕された。

「7〜8年前からパパ活を始めた。性欲を満たすためにやった」

 と素直に容疑を認めているという。

「14万円の報酬で盗撮を依頼した実行犯の女性が昨年12月に逮捕されたことで捜査対象に。押収された携帯電話やパソコンから他の未成年女性との行為動画なども出たため、今年7月末に児童買春の容疑で逮捕され、10日に再逮捕されたようです。これを受け同社は、満生容疑者をグループ全社で役職から解任。さらに『今後、同元役員は社員としても在籍いたしません』と発表しました」(社会部記者)

 パパ活事情に詳しいITジャーナリストの井上トシユキ氏はこう分析する。

「共犯女性とはSNSで知り合い、高額報酬と引き換えに卑猥な動画や画像を送らせる関係だったということですが、犯罪である盗撮を了承させたところを見ると、日頃からよっぽど金払いがよかったのでしょう。報道に出るパパ活の額も、相場よりはるかに高い。とはいえ、やり方は脱衣所でスマホを用いて撮影させるというもので、バレて当然。盗撮マニアというより、若い素人女性の画像なら何でもいい、というタイプかもしれません」

 パパ活男にとって女性動画は〝蜜の味〟だったのか。

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