新型コロナウイルスの影響で、3月以降の興行を全面中止としていた新日本プロレスが、6月15日の無観客試合からいよいよ活動を再開する。翌16日からは「NEW JAPAN CUP(NJC)」と題したトーナメント大会が行われるとあって、新日本プロレスファンにはうれしいニュースだろう。
「他のプロレス団体はすでに無観客での試合を開催していますが、業界の盟主と言われるだけあり、コロナ対策には万全を期したいところでしょう。全選手、スタッフに抗体検査を実施すると発表しており、コロナ禍でのプロレス興行のモデルケースを示せば、マット界全体に好影響をおよぼすはず。なお、新日本プロレスは7月11日からの2日間、大阪城ホールでの大会から観客を入れると発表していますが、どういった対策が取られるのか、注目が集まるところです。余談ですが、もともとその日程は、歌手の水樹奈々さんがコンサートを行う予定でした。中止の知らせに落胆した水樹さんのファンを納得させるためにも、安全面に配慮して興行を成功させてほしいですね」(エンタメ誌ライター)
その興行に先駆けて、看板レスラーの一人、オカダ・カズチカの「音声配信」が話題を集めている。サッカー選手の本田圭佑が始めた音声コンテンツの定額制配信サービス「Now Voice」上で衝撃的な“ボイス”をアップしたのは6月7日のことだった。
「今日も上半身ハダカ、プロレスラーのオカダ・カズチカです」と自己紹介したオカダは、そのあられもない状態を「いいんです」と肯定しつつ、自身が新日本プロレスの道場のリング上にいることを報告した。
「久しぶりのリングの上なので受け身を取ろうかと思いまして、何発かとるんで、たぶんそんなに伝わらないですけど、受け身の音っていうのをみなさんに聞いてもらえればいいかなと…いきます!」
その後、リング上に肉体が叩きつけられる「バチン」という音とともに「うあぁ〜」と悲鳴をあげるオカダ。しばらくプロレス観戦から遠ざかっていたファンにとってはうれしいアノ“受け身音”を届けたうえで、「久しぶりの受け身は痛いけど気持ちいいです」と率直な感想を述べたのだった。
「本田選手の『Now Voice』にはテニスの錦織圭やボクシングの村田諒太といったトップアスリートが参加していますが、こうした“ナマ音”を届けたのは画期的かもしれません。なお、本田選手もツイッターで『世界初のリング上からの音声配信』と絶賛していましたが、この受け身中継のあとで、オカダ選手が『ちょうど練習に来ている先輩がすぐそこいにいるのでお話、聞きたいなと思います』と配信に招き入れたのが、特徴がありすぎる“ガサガサ声”で有名な本間朋晃選手。これにはファンも《マイクパフォーマンスに長けているだけあって、音声の使い方をわかってる!》《本間さんの声が聞けてメチャクチャ幸せ!》《プロレスができる幸せぶりが伝わってくる!何度聞いても飽きない》と絶賛のコメントを寄せていましたね」(前出・エンタメ誌ライター)
興行再開に向けて、オカダが先行配信した激突音、そして本間のガサガサ声は、プロレスファンを楽しませただけでなく、「音声配信」の新たな魅力を引き出すことに大きく貢献したようだ。
(渡辺俊哉)