インドネシアの「ルピア紙幣」が20倍以上の「お宝価格」で落札されていた

 インドネシアの紙幣、ルピアが高騰した─。

 もちろん為替相場の話ではなく、大手オークションサイト「ヤフオク」でのこと。貨幣に詳しいライターによれば、

「5月初旬に10万ルピア紙幣10枚セットがヤフオクに10万円で出品されたところ、最終的に20万円で落札されたんです。1ルピアは約0.0075円。実勢為替相場にすると、750円ほどの価値しかない紙幣が200倍以上の価格で取り引きされていたのです」

 3年前、「メルカリ」で紙幣出品が問題視された。「4万円を4万5000円で売ります」のような出品が横行。これはクレジットカードのショッピング枠の現金化で、すぐに現金が必要な人が紙幣をクレジットで購入していた。これを受け、メルカリは現行紙幣を出品禁止に。

「ヤフオクは問題アリと判断した紙幣の出品を禁止するという措置でした。これは紙幣にはコレクションアイテムの側面があるためでした」(前出・ライター)

 では、今回のルピアはコレクター垂涎の品なのか。

「『世界金融がリセットされる』など、オカルト経済論を唱える人々がいまして、その人たちの間でルピアが6月に『通貨評価替え』が行われ、高騰するとの説が流れたのです。それがルピア高騰の原因のようです」(前出・ライター)

 もちろん評価替えなどはなく、6月に入るとヤフオクのルピア高騰も落ち着き始めた。海外旅行の記念に保管した紙幣が爆騰するかもしれない。オカルト経済の動向も要チェックだ。

マネー