パリ五輪関連のニュースが連日、報じられる中、国際オリンピック委員会(IOC)のデュビ五輪統括部長は8月3日、日本オリンピック委員会(JOC)が開いた日本メディアとの懇親会に出席。将来、日本での五輪開催に期待感を示したが、SNS上では反発の声が上がった。
デュビ五輪統括部長は、東京五輪が新型コロナ下で開催され、大会後には汚職、談合事件があった影響で「日本で五輪への支持を一部失ったことは理解している」と説明。しかし配信サービスを通じ日本国内でパリ五輪中継の視聴者が多いことを挙げ、「ムーブメントはまだ去っていない」と指摘した。
さらに「改善すべきはビジネスの手法だ。良いガバナンスと透明性で人々の信頼を得なければいけない」としたうえで、「日本が開催を検討するかは分からないが、近い将来、また冬季大会などの開催地になるだろう」と述べたという。
2021年の東京五輪・パラリンピック開催後、大会を巡る汚職事件が明らかに。その後、30年の2度目の冬季五輪開催に向けて招致活動を続けてきた札幌市は招致活動を断念している。
「今回のデュビ五輪統括部長の発言を受け、SNSでは反発の声が続出。X(旧ツイッター)を見ても『嫌に決まってんだろ』『なんか狙われてる感じですね』『いいカモなんだな日本』など否定的な意見が殺到しました。東京五輪後での汚職の件に加え、開催中のパリ大会では、柔道、バスケなどで日本代表選手が不利となる“疑惑の判定”が続出していることもあり、五輪に嫌気がさしている人が多いのでしょう」(夕刊紙記者)
現時点では五輪はもうお腹いっぱいといったところか。
(鈴木十朗)