事実婚相手は「ゼレンスキー」!?プーチン大統領のアフリカ拡大戦略をサポートする“次女”の素顔

 今年初め、これまでメディアに出ることなどなかったプーチン大統領の長女、マリヤ・ボロンツォワ氏。彼女が地元の医療系非営利団体とのインタビューに応じた映像が突如としてYouTubeにアップされ、大きな話題になった。

 マリヤ氏は現在、モスクワ大学で基礎医学部の副学部長を務めながら、小児内分泌学者としても活躍しているとされるが、プーチン氏にはもう1人娘がおり、それがマリア氏の1歳年下の妹、ティホノワ氏だ。ロシアの国内情勢に詳しいジャーナリストが語る。

「大学を卒業後は医療分野に道に進み、メディアに出ることがなかった長女に比べ、妹は元々性格がアクティブなのか、公の場に姿を現すことが多く、2013年には、アクロバット・ロックンロールの選手として国際大会に出場、5位に入賞しています」

 ロシアメディアの報道によれば、ティホノワ氏は同年に、長年プーチン氏と交流のあった友人の息子、キリル・シャマロフ氏と結婚。サンクトペテルブルク近くの高級スキーリゾートで行われた結婚式では、新郎新婦が白馬が引くソリに乗って登場するという派手な演出を見せ、会場を沸かせたと伝えられている。

「結婚により、プーチン氏から強力なバックアップを受けることになったシャマロフ氏の会社は大きく躍進。しかし、米財務省から18年に制裁を受け、それが理由かどうかはわかりませんが、その後、2人は離婚することになります。ところが、ほどなくしてティホノワ氏は、事実婚のパートナーで元バレエダンサーのイーゴリ・ゼレンスキー氏と恋愛関係になり、ドイツにいる彼に会うため何度も政府専用機でドイツに行った、との報道もあります。学者肌の姉とは対照的に、性格は相当アクティブなようです」(同)

 ちなみに、事実婚相手のゼレンスキー氏と、ウクライナのゼレンスキー大統領とは名前が同じだけで関連はないとのことだが、ともあれ、これまでのティホノワ氏の派手な言動が、ロシアの独立系メディアを騒がせてきたことは事実のようだ。

 そんなティホノワ氏が昨年12月、モスクワで開催されたアフリカなどからIT 関係者を集めた会議で主催団体の事務局長を務め、アフリカ諸国の閣僚や政府関係者らに対しサイバーセキュリティーなどの研修への参加も呼びかけてたことがAP通信などによって明らかになった。

「このプロジェクトは、ロシアがアフリカ各国政府のIT戦略に関与し専門知識を伝授するというもので、もちろんアフリカ諸国に対するロシアの影響力拡大が目的であることは言うまでもありません。その陣頭指揮をとっていたのが、誰あろう、『大統領の娘』だったというわけで、露メディアによれば同団体は昨年、ロシアの無人機製造最大手の大株主になっているのだとか。ただ、米政府は22年、プーチン氏の娘2人に対しても制裁対象に指定しており、ティホノワ氏に対しては露軍事産業への支援を理由に制裁措置がとられています。とはいえ、これまでも制裁をすり抜けてさまざまな活動を継続してきたとされるティホノワ氏。今後も様々な場面でその名前が報じられる可能性は高いでしょうね」(同)

 この親にしてこの子あり…。やはり、血は争えないということか。

(灯倫太郎)

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