サッカーJリーグ歴代最多得点記録をもつ元日本代表の佐藤寿人氏が6月2日、自身のSNSを4月末に一部で報道された自身の不倫報道以来、初めて更新。「たくさんの方々にご迷惑をおかけしてしまいました」と発信した。報道では「妻とも離婚を前提に話をしている」とコメントしていたが、この日の投稿では「今一度、自分自身と家族としっかり向き合いたい」と現在の心境も吐露している。
佐藤氏はNHKを筆頭に民放地上波だけではなくスポーツ配信の「DAZN」でも解説を行なっていたが、不倫報道以降は一切なくなった。広島大サッカー部の臨時コーチや公共の仕事のオファーも多くあったが、中断状態になっている。
本人はこの日の投稿で「自分を育ててくれたサッカー共に真摯に向き合っていきたいと思います」とサッカーの現場へ復帰したい意向も示した。そんな佐藤氏へ「続投」の意向を持っている団体がある。
「JリーグOB会です。2021年から佐藤氏が第2代目会長を務めており、初代会長は元日本代表主将・柱谷(哲二)さん。その柱谷さんかが『バトンを渡すなら寿人しかいない』と直接オファーをかけ就任した経緯がありますからね」(サッカー担当記者)
JリーグOB会といえば聞こえはいいが、会員数は500人前後と小規模だ。
「30年以上続いてるJリーグでは、6000人以上の選手が引退している。にもかかわらずOB会の会員数が伸びず、一度は運営資金がショートして柱谷さんらの自腹でそれを穴埋めしたこともあるんです」(夕刊紙記者)
JリーグOB会会長は無報酬で、なり手もいないなか、「佐藤氏の不倫報道で最も青ざめていたのがOB会事務局。佐藤氏が今後辞任したとしても、次がいない状況」(同)という。現役時代は日本代表・森保一監督の薫陶も受けたチルドレンの一人。今やその森保監督を筆頭に、他のサッカー関係者とも連絡を絶っている佐藤氏が戻れる場は、そこしかないのかもしれない。
(小田龍司)