世界陸上「最終回」の織田裕二に“キャスター続投説”が根強く囁かれるワケ

 24日、米国オレゴン州ユージーンで行われていた第18回世界陸上が閉幕。大会初日の男子20キロ競歩では山西利和(愛知製鋼)が前回ドーハ大会に続き連覇。2位には東京五輪銀メダリストの池田向希(旭化成)が入り、日本人のワン・ツーフィニッシュで幸先の良いスタートを切ったかに思えた。

 ところが、過去最多となる68人の日本人選手のうち、なんと6人が新型コロナで欠場。役員や指導者も合わせると17人が感染し、特にメダルが期待されていた女子マラソンは3名中2名が出場辞退に。そのうちの1名、新谷仁美は「今回は私にとって最後の世界陸上という覚悟で臨んでいただけにこのような結果になってしまいとてもつらいです」とSNSで苦しい胸の内を明かしている。

「22日の女子やり投げでも北口榛花選手(JAL)が3位となり、明るいニュースを提供してくれましたが日本人選手団の雰囲気は重苦しさが漂っていました。不完全燃焼なのはTBSの世界陸上の中継からも感じられたはずです」(スポーツ紙記者)

 メーンキャスターを務める俳優・織田裕二は今大会での“卒業”をすでに発表しているが、これが最後となるのはあまりにさびしい。そう思っているのは視聴者だけではなく、TBS内部でも続投を望む声が上がっているという。

「世界陸上の注目度を高めてくれた紛れもない功労者。放送ではコロナによる欠場者についてはあまり言及していませんが、織田さん自身もショックだったはずです。コロナ禍に見舞われた今大会の状況を踏まえたうえで、局側が改めて続投を依頼する可能性は大いにあるでしょうね」(同)

 ただし、一度卒業を宣言した以上、それを撤回するのは難しい。

「次回2025年の開催地は東京で、有終の美を飾るにはこれ以上ない舞台。例えば、キャスターではなく別の肩書きで出演するなどいろんなケースが想定できます」(同)

 人気俳優でありながら松岡修造にも負けない熱いキャスターぶりが好評だった織田裕二。今回で見納めになるのは、確かにもったない。東京での有終の美を、と思うのは関係者ばかりではあるまい。

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