織田裕二も波瑠も…「主役が当然」の俳優が脇役オファーを受ける「切実な理由」

 女優の伊藤沙莉主演の7月期ドラマ「シッコウ!!〜犬と私と執行官〜」(テレビ朝日系)で、俳優の織田裕二が30年ぶりに「脇役」で出演して話題となっている。

 織田が演じるのは、犬が大の苦手という裁判所の執行官。保護動物カフェのアルバイト役の伊藤とバディを組み、財産を差し押さえる執行の仕事に当たるコメディドラマだ。織田は、キャストのクレジットで最後に名前が表示される「トメ」のポジション。トメは主役に次ぐ位置で、大御所が抜擢されることが多い。

 報道によれば、織田が「主演以外」でドラマ出演するのは1993年放送の「素晴らしきかな人生」(フジテレビ系)で、主演の浅野温子の相手役を務めて以来のことだという。織田が脇役を引き受けた理由は不明だが、主演は若手俳優へと世代交代しており、役者の世界で生き残るには、新たな自分のポジションを確立する必要があると悟った可能性も指摘されている。

 7月期ドラマでは堺雅人主演の「VIVANT」(TBS系)でも、役所広司や阿部寛、二階堂ふみ、松坂桃李ら主役級の役者が脇を固めている。特に役所や阿部といったベテランは織田同様、主役以外を務めることでかえって新鮮味すら感じさせている。

 ところで、織田同様に主役やヒロイン役にこだわってきた女優がいる。波瑠だ。16年4月放送の「しゃべくり007」(日本テレビ系)に出演した際、NHKの朝ドラのオーディションを3度受けて落ちたことを告白した。その際、脇役でのオファーもあったが、断ったという。執念が実り、15年の朝ドラ「あさが来た」では見事ヒロイン役を勝ち取った。以来、出演した連ドラのほとんどで主役かヒロイン役を務めている。

「その波瑠も7月期ドラマの『こっち向いてよ向井くん』(日本テレビ系)で、トメの位置を務めています。ネット上では《波瑠が主役でないところも新鮮》《主役にこだわらないのが好印象》と評価も上々。32歳の波瑠はまだまだヒロインを演じられる年齢ですが、今のうちから脇役でも光る演技を見せておけば、今後のオファーにつながるはずです」(芸能記者)

 脇役転身が仮に俳優生命の延命のためだったとしても、彼らの演技が衰えることはないのである。

(石田英明)

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