来年9月に開催される「東京2025世界陸上」のスペシャルアンバサダーの起用が発表され、2大会ぶりに復帰することが決まっている織田裕二。本業の俳優としても、26年公開の映画「踊る大走査線」シリー
今やすっかりベテラン大物俳優の地位を確立させたが、近年はMCとしての評価も高い。そのきっかけとなったのが、20年10月から24年3月までレギュラー放送され、現在は不定期放送中の「ヒューマニエンス 40億年のたくらみ」(NHK BSプレミアム4K)だ。
織田にとって連ドラ以外では初のレギュラー番組で、MCを務めるのも世界陸上以外ではこれが初めて。人間を学術的にさまざまな視点から掘り下げていくNHKらしい知的ドキュメンタリーで、過去の放送を再編集した「ヒューマニエンスQ(クエスト)」がNHK総合でも放送されるなど同局を代表する人気番組となっている。
「ハイテンションの世界陸上と違って控えめな姿勢ですが、落ち着いたトーンでの番組進行やVTRなどに対するリアクションは、テレビ関係者の間でも好評です。司会者としても十分やっていけると思います」(番組制作会社幹部)
織田はもともと次から次へと映像作品に出演するタイプの俳優ではなく、この10年では連続ドラマ6本にSPドラマと映画が1本ずつ。9月にはWOWWOWで放送予定の「北方謙三 水滸伝」の主演を務めることも発表されているが、両立は十分可能。今後は俳優業と並行してMCの仕事も増やしていくのだろうか。
「そういった噂は聞きませんが、教養番組ならあるかもしれませんね。ただし、かつてゲスト出演したある番組で『バラエティは苦手』と漏らしています。ヒューマニエンスに出演するのは学者などの専門家が多く、芸人やタレントが出ることはありません。お笑い系と絡むような番組は、オファーがあっても断っているかもしれませんね」(同)
とはいえ、キャリアのある人気俳優がある時期から情報番組やバラエティ番組に出始めるのはよくある話。業界関係者の予想を裏切るような展開が起きることに期待したい。