江本孟紀が明かす野村克也の「遺言」(3)ONよりも野村克也が好き
野村氏のプロ野球人生を振り返れば、国民的スターであった王貞治氏、長嶋茂雄氏との比較がいつも付いて回った。江本氏が見た、「ひまわりと月見草」の関係はいかなるものだったのか。 前に何かの本でも書...
野村氏のプロ野球人生を振り返れば、国民的スターであった王貞治氏、長嶋茂雄氏との比較がいつも付いて回った。江本氏が見た、「ひまわりと月見草」の関係はいかなるものだったのか。 前に何かの本でも書...
ノムさんのことを語らせたら、僕以上に的を射ている人はいないんじゃないですか─。江本氏はそう言って笑う。話してくれたのは、美辞麗句を並べるだけではなく、必要以上におとしめるわけでもなく、「人間・野村克...
不世出の野球人である野村克也氏がみずからの言葉を遺した最期の共著「超一流」(小社刊)が、3月11日に発売。同書の対談相手として野村氏にズバズバと「ストレート評論」を投げ込んだ江本孟紀氏が遺作の制作秘...
現役からの唯一の親友が、巨人で「V9の頭脳」であった森祇晶氏。同じ捕手で、その後も監督として森氏は西武で黄金時代を築き、ヤクルトを率いる野村氏と日本シリーズで対決するなど、何かと共通項が多く、ウマが...
たとえ毒ガスを噴射しても常にユーモアを忘れなかったノムさんを送るには、湿っぽいだけではいただけない。故人を偲ぶ関係者からは、次々に「人間・野村克也」のさまざまなエピソードが寄せられた。 「現役時代...
監督時代には、長嶋氏へのジェラシーを隠さなかった。監督としての晩年を知る前出の山﨑氏が明かす。 「長嶋さんには最後まで対抗心を持っていましたよ。『何も考えずに本能のままに打つんだよな』『俺が...
昭和のプロ野球史をひもとくたびにスポットライトを浴びてきたのはいつもONだった。人気で勝てなくとも実力で存在感を示したのが野村氏だったが、世間の関心は巨人の2人ばかり。そんな陰ひなたの奇妙な交差を振...
先に触れたように、大変な愛妻家ではあったが、サッチー不在の場では夫人に対してボヤくことも。 「記者との雑談でノムさんは『尻に敷かれている』『サッチーと別れてーな』などと、よくボヤいていた。『俺、こ...
野村氏といえば、念仏のごとくブツブツと奏でる「ボヤキ」で知られた。しかし実際に表に出てくるのはごく一部。結果的に墓場まで持って行った未公開ボヤキを一挙大放出しよう。 「楽天監督就任1年目の話です。...
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」など、核心をついた球界屈指の「核言家」だった野村氏。随所に遺した「最期の言葉」も趣に満ちていた。 入浴中の急死という突然の訃報で、球界のざわめきは...