「VIVANT」続編ロケ地の予想合戦に「アゼルバイジャン」が挙がる理由

 堺雅人主演「VIVANT」続編がついに決定!前作の熱狂が再び巻き起こりそうな気配だが、そんななか、X上では、早くも新たなロケ地の憶測が飛び交っている。

異例のスケールと緻密なストーリーで社会現象に

 10%を超えれば上出来といわれる昨今のテレビドラマにおいて、2023年夏に堺雅人主演で放送され、20%近い視聴率を記録した大ヒットドラマが「VIVANT」(TBS系)である。その待望の続編が来年の日曜劇場で放送されることが明らかになり、発表直後にはXでもトレンド入りするなど、大きな盛り上がりを見せている。

「VIVANT」は、「半沢直樹」をはじめ数々の大ヒット作を世に送り出してきた福澤克雄監督が原作・演出を手掛けたオリジナルドラマ。通常のプライムタイム帯で放送される1時間枠の連続ドラマ制作費が1話あたり3000~4000万円程度といわれる中、本作には1話1億円という破格の制作費が投入されたことでも大きな話題を呼んだ。

 物語は、堺雅人演じる主人公・乃木憂助が、世界で暗躍する謎のテロ組織「テント」の真相を暴いていく姿を描くものである。予測不能なストーリー展開、堺をはじめとする豪華な俳優陣、そしてモンゴルで2カ月半にも及んだとされる海外ロケなど、その壮大な映像美とスケール感は多くの視聴者を魅了し、社会現象といえるほどの人気を博した。

新たなロケ地は「超親日国」?憶測飛び交う

 今回の続編のロケ地について、福澤監督は「すぐバレるからな~(笑)。超親日国だけど日本人はあまり知らない、面白い神話がある国に行きます」とコメントしており、X上では様々な憶測が飛び交っている。

 有力な候補としてX上で散見されるのが、中央アジアに位置するアゼルバイジャンではないかという意見。アゼルバイジャンは、世界で唯一、日本国民がビザを無料で取得できる国として知られ、「世界一の親日国」ともいわれる。その理由として、アゼルバイジャンは親日国として知られるトルコと歴史的に深いつながりを持つ国であることが挙げられる。

 1890年に和歌山県串本町沖でトルコの軍艦エルトゥールル号が遭難した際、地元住民が献身的に救助活動を行った。この出来事がトルコ国内で語り継がれ、日本に対する特別な感情が芽生えたとされている。アゼルバイジャンもこの歴史を共有しているのだ。

 このような背景から、アゼルバイジャンでは日本のアニメや漫画、和食などが人気を博し、対日感情は極めて良好であるといわれる。さらに、その美しい景観は「第二のドバイ」と称されるほどであり、ロケ地としても最適であると考えられる。次回の「VIVANT 続編」のロケ中心地となる可能性は高いかもしれない。

主演・堺雅人も期待「言えば言うほどつまらなくなる」

 6月11日、TBSの朝の情報番組「THE TIME,」で「VIVANT」続編決定を発表した主演の堺雅人は、「全然まだ何も決まっていない、始まってなくて、とりあえずやるということで来ました」と報告した。詳細については「今回は…何も言えないです。すみません。言えば言うほどつまらなくなっちゃうから」と語るにとどめ、具体的な内容については固く口を閉ざした。

 この堺のコメントからも、続編がいまだ多くの謎に包まれていることがうかがえる。前作同様、あるいはそれ以上に練り込まれたストーリーと、息をのむような展開が期待される。

 謎が謎を呼ぶドラマ「VIVANT」続編に、ファンの期待は高まるばかり。新たな情報が解禁される日を心待ちにしたい。

(灯倫太郎)

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