【阪神】衝撃の2打席連続HRを放った小幡竜平、福留孝介が分析した「覚醒の理由」は

 7月21日、東京ドームでの巨人戦に6-5で敗れ、同カード3連勝とはならなかった阪神。この日は2位DeNAが勝利したため、ゲーム差は9.5に縮まった状態で前半戦を終了した。

 21日の試合を振り返ると、阪神は6回まで3本の本塁打で5点をリード。楽勝ムードが漂ったが、7回に先発の伊藤将司が連打を浴び、エラーも絡んで2失点で降板。バトンを受けたネルソンがリチャードに同点3ランを浴び、5失点で追いつかれた。同点の9回、3番手の伊原投手が2死満塁から吉川内野手にサヨナラ中前打を打たれた。

 試合は衝撃の5点差逆転負けとなったが、阪神ファンにとってポジティブな要素もあった。6番遊撃・小幡竜平の2打撃連続本塁打だ。

 前日20日にも先制の決勝アーチを放っていた小幡。 21日はスコア0-0の2回、先頭で左腕・井上温大の内角高めのツーシームを捉えると、右翼スタンドに先制の今季2号ソロアーチ。自身初の2試合連続本塁打となった。続く3回1死一塁で迎えた第2打席目は、初球のインコース高めのツーシームを捉え右翼スタンド最前列へ運ぶ右翼越え3号2ラン。自身初となる1試合2本塁打となった。

 7年目の小幡は昨季まで通算2本塁打。ところがこの2試合で3本のホームランを放ち、突然、打撃が覚醒した感がある。なぜ小幡がここに来て本塁打を打てるようになったのか。22日放送の「おはよう朝日です」で阪神OBの福留孝介氏はこれについて言及している。

「もともと線が細くて力がなかった。真っ直ぐに押し負けるという感じだった。ウエートトレーニングだったり、食事に気をつけたりして、しっかりと真っ直ぐに押し負けなくなった。強く打てるようになってきた。そのぶん、飛距離が伸びてきてこういったことができるようになってきた」と、取り組んできた筋力アップの効果が出てきたと説明した。

 阪神打線は1~5番が強力だが、このまま6番に小幡がハマれば、さらに打線の厚みは増す。後半戦に向けプラスの材料が出てきた。

(鈴木十朗)

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