今年もGWの行楽シーズンに突入したが、ホテル代や外食費の高騰で家族サービスも一苦労。旅行代を捻出するためにこれまで以上の節約を強いられる、あるいは経済的に厳しくて旅行自体を断念した者もいるだろう。
今までは「行きたい場所の中から選ぶ」という人が多かったと思うが、今はそれが可能な人は限られている。そのため、「旅行の回数を減らして行きたい場所に行く」、もしくは「予算的に行けそうな場所の中から選ぶ」という風に考えを改めほうがいい。
ただし、いずれも旅費を抑える努力はするべき。往復の交通費と宿泊費がセットになったパッケージプランは各社で費用が異なり、なかにはそれぞれ別に手配したほうが安く済むケースもある。特に航空機は各航空会社が不定期に販売するセール運賃でチケットが確保できれば、別途手配のほうが安くなる可能性が高い。
また、鉄道なら新幹線・特急を使わずに行ける近場や高速バスの利用、マイカーなら高速道路や有料道路を使わない、などあらかじめ条件を決めておくだけでも旅行先の候補となる地域をある程度絞ることができる。
さらにホテルについては、温泉宿なら伊藤園グループや大江戸温泉物語グループ、湯快リゾートなど宿泊料がリーズナブルことで有名な大手チェーンを利用するのも効果的。他の宿泊施設でも各旅行サイトや公式サイトの値段をチェックし、どれがいちばん安く予約できるか把握したいところだ。
もちろん、クーポンなどの割引を使って安く利用するのもアリだし、都内から無料送迎バスを運行しているホテルも狙い目。仮に宿泊料金が相場並みや少し高かったとしても家族分の交通費が浮くことでトータルの旅費が安くなる可能性があるからだ。
海外旅行に関しても韓国や台湾、東南アジアとハワイや北米、ヨーロッパでは、航空機代やホテル代、現地滞在費も大きく異なる。場合によっては東京から沖縄、北海道を旅行するより安上がりになることも。
たまの旅行くらいパーッと豪勢に行きたいところだが、それが難しければ抑えるべきところは抑える。そこを意識するだけでもまったく違うはずだ。
(高島昌俊)