ついに未曾有の“10連休GW”が目前となったが、時事通信社が先ごろ行なった世論調査によれば、約4割の人が「嬉しくない」と回答している。
「調査結果によれば、10連休を『全く嬉しくない』が14.8%、『あまり嬉しくない』が26.2%。その理由は『仕事をしていないので関係ない』が28.0%、『仕事を休めそうにない』19.3%、『家事などの負担が増える』10.8%と、改めて休暇に慣れない日本人の家庭や仕事環境が浮き彫りとなったのです」(ネットウオッチャー)
連休中の過ごし方についても、「自宅でゆっくり過ごす」が64.3%と大半を占め、SNS上での意見を見ても《早めにチケットとか旅館とか予約してなかったから、今さらどこにも行けない》《休みだけあっても収入は増えないから金は使わない》《休み明けには10日分の仕事が待っているんだもんな》など、ネガティブなものが多く見られる。
こうした休みに対して思わず後ろ向きな考えになってしまう根本的な原因は何なのか。
「ブラック企業をなかなか辞められない原因とも言われますが、我々日本人は恥の文化と言われるように、人の顔色をうかがいながら行動し、自分で何かを決めて行動するのが比較的苦手と言われています。そのため、多数意見に合わせる同調圧力があると同時に、それに合わせた方が気楽だという意識が働く。また、職場にいないと不安になるという心理状況を招くこともある。その解消法としてはやはり、仕事や家事以外に夢中になる趣味などを見つけることが、最も効果的とされていますね」(心理カウンセラー)
少なくとも疲れが溜まらない休暇を取りたいものだ。
(小林洋三)