GWの10連休で海外旅行に行った人も多いと思いますが、今回ご紹介するのは、インターネット旅行情報士検定。国内外の旅行に関する基礎的なインターネットの“検索能力”を測ることができ、主に旅行業界で働く人向けの検定です。
それでは、実際に例題を見てみましょう。
〈問1〉ニューヨークシティに6月オープンする予定の、敷地面積が6万平方フィート(約3055畳)のジムが併設されたホテルの名前は、①ゴールドホテル、②エキノックスホテル、③24Hourホテル、④ベイクラブホテルのうちどれ?
〈問2〉帝国ホテルへのアクセスで地下鉄日比谷駅を利用する場合、最も目的地に近い出口は、①B5出口、②D2出口、③D9出口、④A13出口のうちどれ?
一般受験料はそれぞれ3100円(2級)、5200円(1級)。例題の答えは、〈問1〉が②、〈問2〉が④となっています。他にも、とある絵を指して、「この絵はどこの美術館に展示されているか?」なんていう問題も出題されます。
恐らく読者の方は「こんなマニアックな問題、解けるわけないだろ!」と思うかもしれませんが、求められるのはあくまで「検索力」。これらを丸暗記する必要はありません。自宅のパソコンを使って受験し、ググりながら(ネット検索しながら)解答する形式となっています。
この資格を取得するメリットの一つは、最適な旅行プランを選べること。確かに、旅行代理店のパッケージツアーは全てお任せで手間がかかりません。しかし現在は、個人でもホテルや航空チケットが簡単にネット予約できる時代。例えば3泊4日でタイのバンコクへ出かけるとしましょう。実際に調べてみると、某大手旅行会社に頼んだ場合と、全て個人手配で最安値をチョイスした場合とでは、実に8万円以上の差が出ました。もちろん、どちらも同じホテル、同じ航空会社の直行便を利用した際の金額です。
あるいは、旅先でもネットの検索能力は大いに役立つはず。例えば旅行会社やガイドさんがお勧めする飲食店は、観光客向けで本場感に欠けていたり、割高だったり…。そんな時に活用したいのが、この資格保有者にはおなじみの海外の口コミサイト。アメリカには「Yelp」、中国には「大衆点評」などといった、海外版「食べログ」のようなサービスが数多くあるので、翻訳機能を使えば有力な情報がゲットできるはずです。
ネットリテラシーを高め、最高の旅を最安値で手に入れましょう。
(すずき・ひであき)