「当たらんよ、そら」岡田彰布顧問が阪神の迷走打線にダメ出し連発

 阪神前監督の岡田彰布オーナー付顧問が6月17日、テレビ大阪の「ナマ虎スタジアム 阪神-ロッテ」で解説を務め、阪神のクリーンアップに辛辣な指摘を連発していた。

 それまで6連敗中だった阪神は本拠地甲子園に戻り、エース才木浩人の先発で連敗ストップを狙った。しかし3回に中野拓夢の適時打で先制したものの、7回に才木がつかまり、3失点で逆転を許し結果は3-1で黒星。今季ワーストの7連敗となった。

 阪神打線はこの7連敗中、1試合平均2得点。6試合で逆転負けしており、先制点は取っても追加点が取れず、重い試合展開が投手陣の重圧となり、結局は終盤に決勝点を献上するパターンを繰り返している。

 奮闘する投手陣を助けられない打線だが、この日、岡田顧問は打線の主軸に対し、次々と歯に衣着せぬコメントを連発した。

 6回、3番の森下翔太はロッテの左腕・高野脩汰から中堅後方への大飛球を放ったが、本塁打にならず。この場面で岡田顧問は「打ちたい打ちたいで、上半身が前のめりになってるでしょ。だからバットのヘッドが返らないんですよ。あれがもう少し(上半身が)真っすぐになったら、バットのヘッドが返るんですけどね」と指摘。

 4打席4三振だった4番佐藤輝明については「最後までホームランを狙っていた。9回は単打でいい。単打の打ち方を取り戻すことが必要。ホームランを欲しがったら、もっと悪くなる」。4打席3三振だった5番の大山悠輔については「開幕からずっと悪い。(本人の)感覚では調子のいいときがなかったんちゃうかな」と分析した。

 また1軍再昇格したばかりの前川右京は7回1死、代打で登場。大歓声に迎えられ打席に立ったが、カウント1-2からロッテ3番手横山陸人の150キロ速球に反応できずに見逃し三振。これには「左手被りすぎよね。どうしたんや構えから。今なんか左手立ちすぎよな。えっ?これあかんわ。当たらんよ、そら。どうしたんや」とダメ出し。

 泥沼から抜け出すには打線の奮起が待たれるところだが、岡田顧問としては歯がゆいばかりなのだろう。

(鈴木十朗)

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