つけ麺専門店の「三田製麺所」は2月1日より、国内の全店舗で「復刻油そば」(870円)を発売開始している。2018年に期間限定で販売されて以降、ファンから復活を望む声が数多く寄せられてきた商品というので、さっそく食べに行ってみた。
復刻油そばは、つるっとコシのある麺に、醤油ベースの濃厚なタレを合わせ、どこか懐かしさのある味わいに仕上げたという一品。今回の復刻販売では、野菜と味付け玉子などをトッピングした「野菜玉子油そば」、唐揚げをトッピングした「唐揚げ油そば」、たっぷりのニンニクを盛りつけた「ニンニク爆盛り油そば」、背脂をふんだんにトッピングした「背脂爆盛り油そば」、すべてをトッピングした「全部のせDX油そば」の計6種類が登場した。
記者は復刻油そばの大盛を注文。その日はたまたま全部のせトッピングが無料の「みたの日」だったためにかなりの混雑ぶりで、メニューの提供まで15分程度を要した。着丼したのは、ナルトにほぐしチャーシュー、ばら海苔、ネギ、メンマがトッピングされた非常にシンプルな油そば。箸とレンゲを使って、底からしっかりと具をかき混ぜると、麺は濃厚な醤油ダレをまとって、茶色に染め上げられていく。
具とタレがまんべんなく混ざったところで麺をすすると、ツルツルモチモチの太麺にキレのある醤油ダレともったりとまろやかな油が絡まり、うまい!味変用に余白を残しているのかそこまで濃厚というわけではないが、ばら海苔の磯感やシャキシャキとした爽やかさ、ほぐしチャーシューの旨みも加わって、シンプルながらも様々な味わいが楽しめる。
そして油そばといえば、卓上の調味料を使っての味変がお楽しみ。三田製麺所には、三昧唐辛子、にんにく七味、粗挽き黒胡椒、鰹塩、スパイス酢が用意されているので、片っ端から入れてみた。個人的には、ばら海苔の磯感とも相性が良く塩味のキレも加わる鰹塩と、油そばには欠かせない酸味を加えてくれるスパイス酢の2つが好みだった。
復刻油そばは3月17日まで販売されるとのことなので、次はもっとパンチのあるニンニク爆盛り油そばや、こってり感マシマシの背脂爆盛り油そばもぜひ食べてみたい。
(小林洋三)